婚約破棄の翌日からが、私の仕事です


王城には、誰も知らない部署がある。

婚約破棄、断罪、追放――
華やかな“悪役令嬢の最期”の、そのあとを担当する場所。

王城更生局・断罪後支援係。

侍女ミレイユの仕事は、断罪された令嬢たちの生活を立て直すことだった。

名前を捨てる者。
身分を失う者。
恋を置き去りにしたまま生き直す者。

彼女は感情を挟まない。
救うのではなく、ただ「生き方」を整えるだけ。

――そう決めていた。

だがある日、担当になったのは
“史上最悪の悪役令嬢” エルシア・フォン・ラーデン。

完璧に揃った罪状。
誰もが納得した断罪。

けれど彼女は静かに言った。

「私は、何もしていません」

調べるほど浮かび上がる不自然な記録。
そして王国に存在する、“悪役令嬢を必要とする仕組み”。

これは、物語から追い出された者たちが――
舞台の外で幸福を選び直す物語。

断罪の翌日から始まる、再生の悪役令嬢譚。


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