世界のはしっこ、灯りの宿
世界の端に、地図に載らない小さな宿がある。
そこへ辿り着けるのは、
旅に疲れた人、居場所を失った人、
そして――少しだけ立ち止まりたくなった人だけ。
宿の決まりは三つ。
滞在は三日まで。
名前を名乗らなくてもいい。
出発の日、灯りをひとつ置いていくこと。
宿を守るのは、無口な管理人リノ。
彼女はただ食事を出し、話を聞き、見送るだけ。
救うわけでも、答えを与えるわけでもない。
けれど訪れた人々は、帰る頃にはほんの少し前を向いている。
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また歩き出すための、途中の宿の物語。
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