【完結】ハーレムルートには重要な手掛かりが隠されています

一章 純愛…ルート

ペアチェンジ

朝、先生から報告があった。

「近々ペアチェンジを行う、いつものようにこの用紙を記入しておくように。」

最悪のタイミングだった。

もしかしたら、ライアン様もこれを知っていて僕との関係を終わりに…。
そうだよね…。
この世界では当たり前の事なんだ。
ペアは必ず変わる。
入学した時から変わらない規則で、この世界の人にとっては当たり前の事…僕だけが馴染めていない。
相手に依存してはいけない。
僕の中では初めての人だけど、この世界に初めての人への思い入れはいらない。
ペアは義務。

男だけの世界に愛はあるのかな？と疑問に思たったが、授業の一環なんだから愛は必要ないのかもしれない。
皆、将来子を宿すための予行練習と割り切っているんだ…。

質問用紙には、今回のペアに対する評価、次回ペアに対する条件などが書いてあった。
再びペアにしたいか二度としたくないか、ペア希望欄に爵位や容姿に性格、個人名などの記入も有った。
僕が素直に書いたら迷惑をかけてしまう。

僕は…希望欄には誰の名前も書かなかった。