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一章 純愛…ルート

寮に戻ってきた

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荷物の整理をして、急いでライアン様の部屋を目指した。

もう、着いたかな?

ロックはそのままだったので、ライアン様の部屋に入ることが出来た。
初めてロックを解除してライアン様の部屋に入った。
部屋には誰もいなかった。
まだ、ライアン様は到着してなかったみたい。

僕だけがこんなに好きなのかな?

けど…僕達は婚約した。
以前とは違う、ただのペアじゃない。

婚約者だっ。

ライアン様か来るまでここで待っていたら迷惑かな?
窓を開け空気を入れ換えながら、ソファでライアン様を待ち続けた。

「くしゅん…んん゛ん」

寒いかも…。

「おまぇっ。」

バタバタと駆ける足音にバタンと窓を閉める音がした。
あっ僕、ライアン様を待ってる間に眠っちゃってた。
ライアン様が来たんだと身体を起こそうにも身体に力が入らなかった。
抱き起こされそのまま抱きしめられた。

「すげぇ冷えてんじゃねぇかよ。」

えっそうなの?

だから、身体が動かないの?
抱き抱えられお風呂場へ進んでいた。
浴槽に湯が溜まる間、ライアン様に抱きしめられながら暖かいシャワーを浴びている。

ライアン様の身体は暖かい。

湯が溜まり二人で浴槽に浸かる。

「冷てぇ身体。」

そう言ってライアン様は浴槽の中でも抱きしめてくれた。
じんわりと身体の芯から温まっていき、自分が冷えていたことを知る。

「あったかぃ。」

足を絡ませライアン様からも熱を奪っていく。
気持ちいい。
どうしたんだろう、身体が暖かくなったからかな?
眠くなってきた。

「おい、寝るなよ。」

ライアン様の声が心地いい…。
ダメだ…寝ちゃ…ぅ…。

「にゃぁん…ぁん…ぁあん…にゃぁああん」

意識がはっきりとしてくると僕とライアン様はベッドで既に繋がっていた。

「にゃっにゃっにゃっにゃぁんにゃーん」

「まだ、寒ぃのか?」

目が合いライアン様の言葉の意味が分からなかった。
お風呂も入ってライアン様と触れあっていることで身体はポカポカなのに、なんで寒いなんて聞くの?

「んにゃぁん」

首を振った。

「冷えては…ないな。」

頷いた。

「たまにはいいな。」

先程からライアン様は何を言ってるの?

「にゃっんっんにゃっぁんにゃぁっんにゃ゛っ」

苦しい…イキたいのにいけない。
…なんで?

ライアン様の顔から視線をずらし首、胸、腹筋、そして僕のモノを目にする。

…何?

僕のモノに何かが巻き付いている。
確認するために手を伸ばした。

「それに勝手に触れたら今日はもう終わりにするからな。」

「にゃっ?」

「俺を心配させて、呑気に寝てるシャルへの罰…勝手に取んなよ。」

取んな…って事は縛られてるの?
だから苦しいの?

「にゃっにゃぁんにゃっにゃっにゃっんにゃ゛ん゛」

ライアン様が動き出せば僕のモノも反応しだして痛くなる。
イキたいのにイケない。
シーツや枕を握りしめる手に力が入る。

「にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっぁん」

「今日はどうしたんだよ?」

「?」

ライアン様の質問の意図が読めないが、そんなことよりキスがしたかった。
首に腕を回し引き寄せキス強請る。

「にゃぁむにゃっむにゃぁん」

ライアン様のキスが以前より美味しく感じる。

「にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっにゃ゛にゃ゛にゃ゛にゃ゛ぁ゛んにゃーん」

ライアン様の動きと共に声が勝手に漏れる、お願い僕のを締め付けているヒモ取ってぇ。
辛いよ。
視界がぼやけ初め涙が溢れてくる。
イキたいイキたいイキたい。
ライアン様の手を取り僕のモノに触れさせた。

「取って欲しいか?」

何度も頷いた。
苦しくて、痛いよっ。

「俺は婚約者には優しいからなぁ。」

悪魔みたいなライアン様の顔にときめいてしまった瞬間、僕はライアン様にはこの先逆らえないことを知る。
ヒモを外されたのに僕のは壊れてしまったのかイケない。

「ふぇえん」

「どうした?」

「僕の壊れちゃった。」

「あ?」

「イキたいのにイケないの、辛いよぉ。」

「お前のをそうしたのは俺だな、俺が責任を取ってやる。」

「にゃ゛ん」

突然四つん這いの体制にされた。
繋がりが解けると思ったがかろうじで抜けることはなく、再び勢いよく貫かれた。
前を扱かれながらライアン様も動き始める。

「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん」

「なぁ、それわざとやってんの?」

なんで急に止めるの?止めないで。

「にゃぁんん、止めにゃいでぇ、もっとぉ」

お願いするとライアン様は気持ちいいところに当ててくれる。
さっきまで壊れて出なくなった僕のモノからボタボタと垂れてくる。

「そんなに気持ちいいか?」

何度も頷いた。

「腰くねらせて俺を誘ってんの?」

腰くねらせ?俺誘…?違うよ、してない。
気持ちよくて無意識に動いちゃうの。

「にゃ゛ぁぁああんん゛ん゛っ」

背骨に沿って舐めるライアン様からの快感に必死に耐えるも、うなじに辿り着き噛まれた。
噛まれた刺激は脳髄にまで達し、僕の壊れたモノは勢いよく弾けたと同時にライアン様のも中に感じた。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

全身がビリビリと痺れ震えた。
何が起きたのか分からない程の快楽が僕を支配していた。

「大丈夫か?」

後ろから優しく抱き締められ横向きになるも、ライアン様とは繋がったままでいる。

「シャル?平気か?」

「…んっ…気持ち…かったぁ。」

「そうかよ。」

「…ぅん。」

頑張って振り向けば僕の想いを汲み取ったらライアン様とキスをした。

「ねぇ…ライアン…さまぁは?」

「ん?」

「気持ちよくにゃってくれた?」

「あぁ…まだやれそうか?」

「ふぅぇえ?」

「無理したって良いよな?始業式の日まで大分あるもんなぁ。」

「………」

嬉しい言葉だけど…ちょっと怖いかも。
今日、なんだか身体が変だった。
久しぶりのライアン様だったからなのか刺激がいつもより強い。
それに、ライアン様の顔…笑顔なのに圧を感じる。
逃げる方法考えた方がいいのかも…。

「…シャル」

「はい。」

「気を付けろよ。」

気を付ける?
何に?

「え?」 

「まだ、肌寒いんだ窓開けて寝たら風邪引くだろ。」

あっ換気してる最中に寝ちゃったんだ…。

「…ぅん、ごめんにゃさい。」

力強く抱き締められ、暖かいライアン様の身体を背中から感じる。

「ぁったかい。」

「……ぅっ…くっ…わざとやってんのか?」 

「にゃに?」

「……中…。」

「にゃか?……にゃん…。」

ライアン様の大きくなった。

「はぁはぁはぁ」

耳元で聞くライアン様の息遣いにゾクゾクする。

「シャル…」

「んにゃ?」

「ここで俺のが分かるか?」

僕のお腹をツンツンと突かれた。
言われた途端そこに意識が集中すると、身体の中からキュウッて締まった。

「…う゛っ……まだ、やれるよな?」

頷くのが怖かった。
だって…今日いつも以上に気持ち良すぎて怖いんだもん。
僕が僕じゃなくなるみたいに、作り替えられていく。

「…こ…こわい…。」

「俺が怖いのか?」

「ちがっ…気持ち……良すぎて………こわぃ。」

「…今のは…シャルが悪いな」

「ふぅぇ?にゃぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛ん゛ん゛はぁっはぁっはぁっ」

起き上がりライアン様の膝の上で串刺しにされる。
前にもされたけど、これ深く刺さり息さえも押し出される。
背筋が反り倒れそうになり、支えが欲しくて後ろのライアン様に手を伸ばした。
手を取られ身体を支えられる。

「もっとこっちだ。」

ライアン様に強引に寄り掛かる体制になると、より深く入った。

「離れるな。」

「…んっ…はっぃ…い゛っい゛っい゛っ。」

下から突き上げられ脳まで届きそうな快感。
頬に水が流れるのが分かる…泣いている。
なんで僕泣いてるの?
わからない…わからないけど、僕ライアン様と一緒にいられるなら何でも受け入れる。

ライアン様…ずっと側にいて…。

激しすぎる運動に付いていけず、終わると同時に完全にライアン様に凭れてしまった。
腰の辺りがゾクゾクするのは感じてるってことなのかな?
終わったのにまだゾクゾクしてる。
僕の身体エッチになっちゃった。




純愛ルート…終了
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