【完結】神産みの箱 ~私が愛した神様は

「私だけを、愛してください」
これは世界を滅ぼす呪いの言葉となるのかもしれない。

…………
その村では春になると、髪や爪を神産みの箱に捧げる風習があった。
そうすると梅雨ごろに神様が生まれ、村に喜びごとを運んでくれるのだ。

しかし、今年は異形の神が誕生してしまう。
神様はおのれの姿があまりに醜くて、嘆き悲しむ。
ヒロインはそんな神様と交流しているうちに可哀想に思うようになり、血を捧げてしまうのだった。

季節は巡り、再び二人は出会う。

血の制約と嫉妬。
行き着く先にあるのは愛か、それとも災いか。

○登場人物○
陽葉瑠(ひばる)……主人公。変わったものを好む。将来の職務への熱意あふれる17歳(物語開始時の年齢)。
神様(シン様)……よく泣く。一途。醜かったころにヒロインに親切にされて惚れてしまう。

芽那(めな)……幼馴染みの女友だち。
玖鎖良(くさら)……幼馴染み。明るいお調子者。
芭連(ばれん)……幼馴染み。無口な大男。
留園(るえん)……堅物の先生。彼女募集中。
村長……紅飛斗長も兼ねる。平時はゆるい人物。
24h.ポイント 49pt
0
小説 15,226 位 / 183,930件 恋愛 6,917 位 / 55,995件