嘘つきな妹と妖精さん

 僕には目には見えない友達がいた。

 姿や名前も知らない不思議な友達。

 君はだーれ?

 その質問に、目には見えない友達は答える。

 僕は妖精だよっと。

 僕と妖精さんは仲良し。

 妖精さんはある日、友情の証だと僕に特別な加護を与えてくれた。

 僕は妖精さんの加護により、人の嘘を見抜けるようになった。

 可愛いハズだった妹。

 この世界で一番好きだった妹。

 献身的で優しい妹。

 しかし、嘘で塗り固められた関係だったとは。

 妹の嘘を知れば知るほど、僕ら兄妹の関係はぐちゃぐちゃになった。

 嘘つきな妹と僕の救いを求める物語。
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