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第一章 おけつの危機を回避したい
六十九話
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「あ、愛野くんっ! どうしたん!?」
凄い悲鳴に、ぎょっとして振り返る。
愛野くんは、うつ伏せでベッドの上に蹲っとった。真っ赤に上気した背中に、びっしりと汗が浮かんでる。おけつに刺さったバイブを握る手が、ひっきりなしに動いとる。
――ぐちゅっ、ぶちゅっ……!
あ、愛野くんのおけつから、凄い量の飛沫が上がっとる……! どう見ても尋常の様子とちゃう。
「愛野くん! 愛野くん、大丈夫か?!」
「あああんっ! 死んじゃう! お尻が熱いよお……!」
涙声の訴えに、おれはハッとする。
――媚薬のせいや!
どうして、まだそんな時間経ってないのに。
主人公やから、おれより強く効いてしもたんか……?!
「レン、レン……! たすけてぇっ」
愛野くんは会計を呼びながら、激しく身を捩っていた。よっぽど苦しいんか、でっかい目からボロボロと涙が零れとる。
このままじゃ、すぐに壊れてまう……!
「そうや、薬っ!」
おれは慌てて薬を掴むと、愛野くんを抱きかかえた。
「はなせ、ばかー!」
「あいたたた! 落ちついてっ、ちりょうやから!」
暴れる手足を、なんとか押さえ込む。――愛野くんがおチビで助かった。片手で腕を抑えながら、おけつからバイブを慎重に引き抜く。切れたりしたら、えらいことやからな。
「んああーっ!」
「大丈夫やから……!」
ほかほか湯気を立てるバイブをベッドに転がす。解毒剤のキャップを外して、真っ赤にふくらんだ穴に「南無三宝!」と差し込んだ。背を反らせる愛野くんを宥めながら、ピストンを押し込む。
薬を全部出したのを確認して、引き抜いた。
「あ……あ……」
「もう大丈夫。楽になるからな」
励ましながら、汗だくのちっさい頭を撫でる。
ややもすると――愛野くんは若干正気を取り戻してきた。「今井……」とかすれ声で呼ばれ、頷く。
「さんきゅ……」
「辛かったね。もう大丈夫やよ」
「ん……」
愛野くんは、すうっと眠り込んでまう。安らかな顔に、ホッと息を吐いた。
「はー、よかったぁ……」
持つべきものは、天才の姉やんやね……。
気が抜けて座り込んだ瞬間――おなかの奥で、ちりっと何かが弾ける。
「えっ」
ぱち、ぱち――と炙るような感覚は、どんどん大きくなって、全身に広がった。
くてん、と急に腰が抜けたようになって、おれは動揺する。
「な……っ? ああっ?」
おけつの穴に勝手にぎゅうぎゅう力が入って、人参がずず……と抜けていく。おけつのナカが擦れると、目の奥でちかちかと火花が散った。パンツの中で人参が突っ張って、穴の縁をぐりぐりと刺激される。
「ひぁっ、ああ!」
甲高い声が、口からほとばしった。下半身が燃えるように切なくなって、目を見開く。
――嘘……?! もしかして、おれも薬が効いて……?!
全身が熱くほてって、汗が噴き出した。苦しくて、両腕で自分のからだを抱きしめる。――熱い、あついぃ……!
蹲って悶えていると、後ろから伸びてきた手に顔を強く掴まれる。
「あぐっ!?」
そのまま後ろに引き倒されて、したたかに背を打ち付けた。痛みに咳き込んでいると、馬乗りになられる。
「よくも、なめた真似をしてくれましたねぇ」
見上げた榊原は、米神を爆発させそうやった。
パンツに手を突っ込まれて、人参を乱暴に動かされる。
――グチュッ、グチュッ!
「やああっ! やめてえぇ!」
敏感なナカをめちゃくちゃにほじられて、おれは泣きわめいた。
さっき抉られた時と、全然ちゃう。ちょっと擦られるだけでビリビリして、頭がおかしくなりそうや。
「あううっ、やめ、おねが……! ぅああぁ……!」
「何だ、その蕩けた声は? とんだ雌犬ですね!」
つらい。死んじゃう……! ずり上がって逃げようとすると、平手で頬を張られる。
「ぅ……っ」
「大人しくしなさい。望み通り、ケツを犯してやりますよ」
パンツを引き下ろされて、膝を割られた。かちゃかちゃとベルトを外す音に、「やられる」と総毛立つ。
晴海の笑顔が浮かんで、涙がどっと溢れた。
――いやや!
熱で惚けた頭でも、はっきりと嫌悪が湧きあがり、おれは榊原の肩を思い切り蹴り飛ばした。
「やめえ! ……死んだほうが、マシじゃ!」
「……」
きっ、と睨み上げる。――涙で霞む視界に、榊原の能面みたいな顔が映った。
「うぐっ!?」
突然、口に尖った物を咥えさせられた。視線で辿って――新しいちんちんボトルであることに気づき、血の気が引く。
吐き出そうとするも、時はすでに遅く――ドロドロとした液体が口内に噴射される。
「ごぼっ……う、げぶっ!」
甘酸っぱいドロドロが充満して、限界まで目を見開いた。吐き出そうとしても、どんどん流れ込んでくる。
――息が出来ひん……!
「げっ……うう! えうう~っ」
おれは、じたばたと藻掻いた。でも、顎を掴まれて容赦なく流し込まれる。
そして、ついに――苦しさから逃れるために、薬を飲んでしまう。すぐに、喉が熱くなっていく。
「望み通り、ザーメン狂いになって死ぬがいい!」
榊原の、ヒステリックな笑い声がこだました。
「ひ――!?」
次の瞬間、お腹のなかで爆発的な熱がはじけた。全身が、ガクガクと独りでに震えて、とめられへん。おけつの穴が、何もないのにギュッギュッと縮まって、痺れが脳天を突き抜けた。
「やぁーーーっ!」
からだがばらばらになりそうになって、泣き叫んだ。
――晴海! たすけて、晴海……!
眼の前が真っ白になって、意識が遠のいてく……
気を失う直前、
「――シゲル!」
おれを呼ぶ、晴海の声が聞こえた気がした。
凄い悲鳴に、ぎょっとして振り返る。
愛野くんは、うつ伏せでベッドの上に蹲っとった。真っ赤に上気した背中に、びっしりと汗が浮かんでる。おけつに刺さったバイブを握る手が、ひっきりなしに動いとる。
――ぐちゅっ、ぶちゅっ……!
あ、愛野くんのおけつから、凄い量の飛沫が上がっとる……! どう見ても尋常の様子とちゃう。
「愛野くん! 愛野くん、大丈夫か?!」
「あああんっ! 死んじゃう! お尻が熱いよお……!」
涙声の訴えに、おれはハッとする。
――媚薬のせいや!
どうして、まだそんな時間経ってないのに。
主人公やから、おれより強く効いてしもたんか……?!
「レン、レン……! たすけてぇっ」
愛野くんは会計を呼びながら、激しく身を捩っていた。よっぽど苦しいんか、でっかい目からボロボロと涙が零れとる。
このままじゃ、すぐに壊れてまう……!
「そうや、薬っ!」
おれは慌てて薬を掴むと、愛野くんを抱きかかえた。
「はなせ、ばかー!」
「あいたたた! 落ちついてっ、ちりょうやから!」
暴れる手足を、なんとか押さえ込む。――愛野くんがおチビで助かった。片手で腕を抑えながら、おけつからバイブを慎重に引き抜く。切れたりしたら、えらいことやからな。
「んああーっ!」
「大丈夫やから……!」
ほかほか湯気を立てるバイブをベッドに転がす。解毒剤のキャップを外して、真っ赤にふくらんだ穴に「南無三宝!」と差し込んだ。背を反らせる愛野くんを宥めながら、ピストンを押し込む。
薬を全部出したのを確認して、引き抜いた。
「あ……あ……」
「もう大丈夫。楽になるからな」
励ましながら、汗だくのちっさい頭を撫でる。
ややもすると――愛野くんは若干正気を取り戻してきた。「今井……」とかすれ声で呼ばれ、頷く。
「さんきゅ……」
「辛かったね。もう大丈夫やよ」
「ん……」
愛野くんは、すうっと眠り込んでまう。安らかな顔に、ホッと息を吐いた。
「はー、よかったぁ……」
持つべきものは、天才の姉やんやね……。
気が抜けて座り込んだ瞬間――おなかの奥で、ちりっと何かが弾ける。
「えっ」
ぱち、ぱち――と炙るような感覚は、どんどん大きくなって、全身に広がった。
くてん、と急に腰が抜けたようになって、おれは動揺する。
「な……っ? ああっ?」
おけつの穴に勝手にぎゅうぎゅう力が入って、人参がずず……と抜けていく。おけつのナカが擦れると、目の奥でちかちかと火花が散った。パンツの中で人参が突っ張って、穴の縁をぐりぐりと刺激される。
「ひぁっ、ああ!」
甲高い声が、口からほとばしった。下半身が燃えるように切なくなって、目を見開く。
――嘘……?! もしかして、おれも薬が効いて……?!
全身が熱くほてって、汗が噴き出した。苦しくて、両腕で自分のからだを抱きしめる。――熱い、あついぃ……!
蹲って悶えていると、後ろから伸びてきた手に顔を強く掴まれる。
「あぐっ!?」
そのまま後ろに引き倒されて、したたかに背を打ち付けた。痛みに咳き込んでいると、馬乗りになられる。
「よくも、なめた真似をしてくれましたねぇ」
見上げた榊原は、米神を爆発させそうやった。
パンツに手を突っ込まれて、人参を乱暴に動かされる。
――グチュッ、グチュッ!
「やああっ! やめてえぇ!」
敏感なナカをめちゃくちゃにほじられて、おれは泣きわめいた。
さっき抉られた時と、全然ちゃう。ちょっと擦られるだけでビリビリして、頭がおかしくなりそうや。
「あううっ、やめ、おねが……! ぅああぁ……!」
「何だ、その蕩けた声は? とんだ雌犬ですね!」
つらい。死んじゃう……! ずり上がって逃げようとすると、平手で頬を張られる。
「ぅ……っ」
「大人しくしなさい。望み通り、ケツを犯してやりますよ」
パンツを引き下ろされて、膝を割られた。かちゃかちゃとベルトを外す音に、「やられる」と総毛立つ。
晴海の笑顔が浮かんで、涙がどっと溢れた。
――いやや!
熱で惚けた頭でも、はっきりと嫌悪が湧きあがり、おれは榊原の肩を思い切り蹴り飛ばした。
「やめえ! ……死んだほうが、マシじゃ!」
「……」
きっ、と睨み上げる。――涙で霞む視界に、榊原の能面みたいな顔が映った。
「うぐっ!?」
突然、口に尖った物を咥えさせられた。視線で辿って――新しいちんちんボトルであることに気づき、血の気が引く。
吐き出そうとするも、時はすでに遅く――ドロドロとした液体が口内に噴射される。
「ごぼっ……う、げぶっ!」
甘酸っぱいドロドロが充満して、限界まで目を見開いた。吐き出そうとしても、どんどん流れ込んでくる。
――息が出来ひん……!
「げっ……うう! えうう~っ」
おれは、じたばたと藻掻いた。でも、顎を掴まれて容赦なく流し込まれる。
そして、ついに――苦しさから逃れるために、薬を飲んでしまう。すぐに、喉が熱くなっていく。
「望み通り、ザーメン狂いになって死ぬがいい!」
榊原の、ヒステリックな笑い声がこだました。
「ひ――!?」
次の瞬間、お腹のなかで爆発的な熱がはじけた。全身が、ガクガクと独りでに震えて、とめられへん。おけつの穴が、何もないのにギュッギュッと縮まって、痺れが脳天を突き抜けた。
「やぁーーーっ!」
からだがばらばらになりそうになって、泣き叫んだ。
――晴海! たすけて、晴海……!
眼の前が真っ白になって、意識が遠のいてく……
気を失う直前、
「――シゲル!」
おれを呼ぶ、晴海の声が聞こえた気がした。
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