婚約破棄された私を拾ってくれた、完璧な公爵様。ただ一つ——夜毎に地下から響く『何かを砕く音』の正体だけが、わからない
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真冬の夜、婚約を破棄され実家からも追い出されたわたし――リアナを、雪の中から拾い上げてくれたのは、国で一番美しく心優しいと評判の公爵様だった。
レオンハルト様はわたしを壊れ物のように甘やかし、大好きな白い薔薇で庭を満たしてくれる。こんな幸せがあっていいのかと思うほど、毎日が甘い。
――ただ一つ。夜になると、屋敷の地下から微かに響く『ゴリ、ゴリ』という、何かを砕く音の正体だけが、わからない。
尋ねれば、あの人は今日も優しく微笑んで言うのだ。「君のために、宝石を磨いているんだよ」と。
そういえば、わたしを傷つけたあの人たちは、いつの間にか誰も、姿を見なくなった。
そして今年の薔薇は、どうしてか去年よりずっと、綺麗に咲いている。
※二人にとっては、最初から最後までハッピーエンドです。
※ほの暗いホラー風味(人間の狂気・執着)がありますが、ヒロインは絶対に傷つかず、溺愛されて幸せなままの物語です。幽霊やお化けは出ません。
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