雲みたいな親友へ

──きっと俺は一生ものの親友を見つけたのかもしれない。目の前で羊雲のように柔らかい髪の毛をふわふわと揺らして呑気に晩御飯の事を考えている目の前のこいつが、きっとそうなのだろうと確信めいた予感が止まらないから。

だから俺は今日も馬鹿みたいにアルバイトをしている親友を笑かすためだけに部活帰りに会いに行く。

『わざわざ馬鹿みたいな会話をするためだけに』
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