狼の森

 とある村に『狼の森』と呼ばれる森があり、こんな言い伝えがあった。

――狼の森に入ってはならない。入れば、穢れに魅入られる――

 親から子へと代々伝えられるそれにより、誰も森に近寄ろうとはしなかった。
 しかし、ひとりの少女がその森に迷い込んでしまう。
 少女の名は、シャルロット・ルーデン。友達の家から帰る途中だった彼女は、たまたま通りかかった野良猫に気を取られて道に迷ってしまった。おまけに猫を見失い、自宅までの帰り道を探して歩いていると、いつの間にか森の中を彷徨っていた。
 心細さに泣きながら歩いていると、視界が開けて一軒の民家が見えた。ホッとして民家に駆け寄るシャルロット。しかし、そこに住んでいたのは人狼だった。
 人狼は、人間に変化してシャルロットを家まで送り届ける。もう道に迷うなよと告げて。
 しかし翌日、シャルロットは人狼に会うために森へ行くのだった……。

*カクヨムにも掲載してます。
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