宮廷魔導師の弟子は恋に破れ、愛を叶え、空に散る
宮廷魔導師ルアンの弟子カインは、大国に攻められ敗北必至の絶望的な状況で秘めていた想いを打ち明けた。
「私は……お前の気持ちに気付いていて、見て見ぬふりをしていたんだ。済まなかった。もっと早く解放してやれていたら、お前を巻き込まずに済んだかもしれないのに」
「そんなの、おあいこですよ。先生がわたしの気持ちを知ってるってこと、わたしも知ってました。それでも離れたくなくて──わたしも、見てみぬふりをしてたんです」
恋が成就しないことなど分かりきっていた。だが。
「しっかりついて来いよ。……落ちる時は、お前を見ていたい」
恋は実らずとも、愛は既に成就していた。温かな涙を拭いて、カインは初めて師の盾となるべく空を飛ぶ。
「私は……お前の気持ちに気付いていて、見て見ぬふりをしていたんだ。済まなかった。もっと早く解放してやれていたら、お前を巻き込まずに済んだかもしれないのに」
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恋が成就しないことなど分かりきっていた。だが。
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