3
件
宮廷魔導師ルアンの弟子カインは、大国に攻められ敗北必至の絶望的な状況で秘めていた想いを打ち明けた。
「私は……お前の気持ちに気付いていて、見て見ぬふりをしていたんだ。済まなかった。もっと早く解放してやれていたら、お前を巻き込まずに済んだかもしれないのに」
「そんなの、おあいこですよ。先生がわたしの気持ちを知ってるってこと、わたしも知ってました。それでも離れたくなくて──わたしも、見てみぬふりをしてたんです」
恋が成就しないことなど分かりきっていた。だが。
「しっかりついて来いよ。……落ちる時は、お前を見ていたい」
恋は実らずとも、愛は既に成就していた。温かな涙を拭いて、カインは初めて師の盾となるべく空を飛ぶ。
【「宮廷魔導師は弟子を拾い、導き、狂わせ、殺す(非GL)」と「宮廷魔導師の弟子は転生して元師匠に拾われ、愛され、深く悔いる(非GL)」の続編としても読めます】
文字数 1,952
最終更新日 2026.08.01
登録日 2026.08.01
前世では裏切りの果てに殺し合い、命を落とした俺と師匠。もし生まれ変われるなら次こそは師匠に愛されたい、俺だけを見ていてほしい、一生師匠と一緒にいたい──そう強く願った結果、なんとそれは叶った。
ただし、猫として。
それでも、師匠の傍にいられるのなら魔女と使い魔の関係でもいい。本気でそう思ってたんだ、アイツが現れるまでは……。
【※短編「宮廷魔導師は弟子を拾い、導き、狂わせ、殺す」https://www.alphapolis.co.jp/novel/74492139/237074378 の続編としても読めます】
文字数 6,718
最終更新日 2026.07.31
登録日 2026.07.31
「ハハッ。ルアン、ルアン……あんたはやっぱり、何にも分かっちゃいねぇな。これじゃあ俺にとっては、特大のハッピーエンドだぜ」
宮廷魔導師のルアンが何者かから襲撃を受けた王城に駆けつけた時、城にいた人々は既に全員死亡していた。
凶行に及んだのは、行方不明だった六番目の弟子のカイン。禁呪によって強大な魔力を手にしたものの、その体は限界を迎えていた。
カインは、そしてルアンは、一体どこで道を誤ったのか。
文字数 5,354
最終更新日 2026.07.30
登録日 2026.07.30
3
件