長安文牒録 胡名唐牒
第13回歴史・時代小説大賞応募予定作。
日本歴史時代作家協会会員が贈る、唐代長安が舞台の本格歴史サスペンス。
唐・永徽六年(655年)。東西の商人が行き交う、天下の都・長安。
若き官吏・陸承簡は、ある事件をきっかけに、西市に残された不可解な記録を調べ始める。
ともに事件を追うのは、笑窪を浮かべる県尉・韓懐信と、商家の娘・安懐玉。
承簡は慎重に証拠を積み重ねる。懐信は気さくに人々の懐に入り込む。懐玉は商人の目で手がかりを拾う。
立場も考え方も違う三人の前に、一人の胡人をめぐる奇妙な食い違いが浮かび上がる。
胡名と漢名。二つの名を持つ男について、帳簿と証言がどうにも噛み合わない。
果たして、単なる記録の誤りなのか。
調べるほどに疑問は増していく。人々の思惑が交錯する長安の街で、小さな矛盾はやがて、思いもよらぬ事件へとつながっていく。
文牒は人を証明する。しかし、真実の行く末は。
承簡、懐信、懐玉は、筆に隠された謎を追う。
日本歴史時代作家協会会員が贈る、唐代長安が舞台の本格歴史サスペンス。
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