料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓

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110話

 エルフの森を出て数日後――私達はリドラの街に到着する。

「族長はもう眠っている以上、リアークは必ず行動に出るでしょう」

 レーリアがそう言って、私達の冒険者としての功績からか、エルフが多くても問題なくリドラの街に入ることができていた。

 街の中に入って冒険者ギルドに向かうけど、周囲の視線が私達に釘付けとなっている。

 エルフが約20人も行動しているのだから仕方ないとは思うけど、とにかく冒険者ギルドに向かって、族長の書状を渡そう。

 冒険者ギルドに到着した私達は、驚いている受付の人にギルドマスターのロドリゴを呼んでもらっていた。

 それから数分後――私、レーリア、ウォルだけがロドリゴの部屋に来るよう言われたから、ガシムとエルフ達はギルドの中で待ち、私達3人はロドリゴの部屋に向かっていた。

 × × ×

 ギルドマスターの部屋にはロドリゴとゾートが居て、エルフの族長が用意した書状に目を通してから。

「……なるほど。世界の危機となればギルドも動くしかねぇが、早急に動かないと間に合わなくなるかもな」

 そう言って2人が立ち上がると、レーリアはロドリゴを見て。

「族長からは、これからギルドの魔力船でリアークが居る国に向かうと聞いていましたが……」

 レーリアが尋ねると、ロドリゴが大きく頷いて。

「わかっている。港に準備している緊急用の魔力船だ! 俺とゾートも一緒に行こう」

「えっ?」

「よろしいのですか?」

 私とレーリアが驚いていると、ロドリゴが私達を眺めて。

「リアークとかいう奴は、この街を脅かした元凶だからな……ゾートで本当に塔の制作者なのか確認し、確定したら仕留める……レーリアは、それでいいか?」

 ロドリゴとゾートは、塔の制作者がリアークだと断定できたら、処断する気でいる。

 リアークとは双子の弟であるレーリアに尋ねると、レーリアは頷いて。

「当然です……リアークは興味本位で他者のことを何も考えず動きすぎました。奴は罰を受けなければなりません」

「よしっ! 行こう!」

 レーリアの発言を聞いたウォルが意気揚々と告げて――私達は港に向かい、大型船に乗る。

 緊急用の魔力船はとてつもない速度で――最初にやって来た大陸の王都に、私達は向かっていた。

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