嘘つきな貴方は200回目のはじめましてを言う。
「初めましてステラ様、私は貴女様の世話係をしている者です。どうぞお見知りおきください。」
朝起きると違和感のある部屋、季節の反転した景色。パニックになるステラにそう言ったのは執事姿の青年だった。
いつからか一週間しか記憶の保てなくなっていたステラと、その世話をするとたった一人の執事。「忘れてしまったことを、忘れないで」先週の自分からのメッセージを胸に、限られた一週間という時間の中、ステラは失われた記憶とソラと呼ばせる青年の隠し事を探っていく。
2018文学フリマ短編賞大賞受賞作品
朝起きると違和感のある部屋、季節の反転した景色。パニックになるステラにそう言ったのは執事姿の青年だった。
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