君か僕のいない夏

あと15センチ、足りなかったんだ。
親友のナツキは山の尾根から落ちて死んだ。あの瞬間ナツキは僕に手を伸ばしていたのに、その手は届かなかった?―――。
あれから10年、同じ場所で20歳になった僕は尾根に置かれていたノートに、不可解なメッセージを見つける。それはまるで死んだはずのナツキが生きて綴っているかのようなものだった。
死んだはずのナツキと残されたフユキ。届かなかった15センチと、もしもの話。
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