出来損ないのAIは、桜を知らないーー君に春が届くまでーー
※本作品には心情的に重い展開(暴力・死・自傷を連想させる描写)が含まれます。無理のない範囲でお読みください。
AIロボット00I――通称「アイ」。
彼女は主様の命令に従い、その役に立つためだけに生きていた。
たとえそれが、国の研究室に忍び込み、情報を盗むような任務であったとしても。
主様こそが、彼女にとっての絶対のルールだったから。
けれどある日、新しく生み出されたAIロボット002の登場によって、アイの居場所は少しずつ奪われていく。
そして失敗作として見限られた彼女は、主様の手で冷たい川へと捨てられてしまった。
そんな彼女を助けたのは、車椅子に乗ったひとりの少年――楓。
これは、名前も、心も、春の美しさも知らなかった少女が、
「さくら」という名前をもらい、本当の春に出会うまでの物語。
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