【短編023】 ホームの人:毎朝会う、その人は電車に乗らなかった
毎朝七時十二分発の上り電車を見送る女性がいた。
乗ることなく、ただホームの端に立ち続けるその人に、通勤途中の木下はいつしか心を留めるようになる。やがて二人は言葉を交わし、季節を重ねながら短い時間を共有していく。
しかし彼女には、十五年間そこに立ち続ける理由があった。
静かな駅のホームを舞台に描かれる、出会いと別れ、そして誰かを想い続けることの意味を綴った心温まるヒューマンドラマ。
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