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城での仕事

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俺達三人、ルシード帝国に来て一週間になろうとしていた。
グレイ皇子の城で働く事になった俺達は、三人バラバラの仕事を受け持つ事になり、三人で会う機会がないのだ

三人のうちジョルジュさんは料理が得意との事で城内の見習い料理人として働いている、人拐いに合う前は料理人として働いていたらしい、もう一人のヘンリーさんは庭いじりが好きとの事で城内の庭園を数人の庭師の人達と一緒に働く事になったらしい、
そして、俺レンも料理の仕事と希望していたのにあの、逃亡皇子のせいで俺だけ仕事が違う事になった…

タタタタタタ……廊下を走る一人の青年がいた…「くそっ、あの皇子どこ行った!」
俺の仕事は逃亡皇子を捕まえる日課になってしまったのだ
「今日やらなきゃ仕事がたまつてんのにまた俺がお偉いさん達から叱られるだろうがあのバカ皇子のせいで」

グレイ皇子の希望で俺だけ皇子の世話人の仕事になり、毎日の様に俺は一人皇子を捜す役になってしまった…
まるで子供の鬼ごっこプラスかくれんぼである

「城内どこを探してもいないと、言う事は外か、くそっ」

毎日がかけっこの俺はこれでお金が貰えるなんて大違い皇子を捕まえないとお金が貰えないつまり、グレイ皇子を捕まえて始めてお金が貰えると言う事になる

俺は外で皇子を捕まえる為息を整えて歩きながら回りの木々や茂みを探し回る事にした。
「グレイ皇子、どこですか、出てきてく……」
ガサッ、と聞こえた瞬間俺の腕が茂みの方へ引っ張られた。

「うわっ?」ドサッ!
地面に倒れた俺の目の前にグレイ皇子がいた
「ククク、どうだ仕事は慣れたか?」
「仕事って、あんたを追いかけ捕まえないといけない仕事ってないぞ普通は!」
「相変わらずくちが悪いな」
「誰のせい……ん…」
俺は地面に寝転がされ両手を皇子が掴み俺の唇にグレイ皇子の唇が重なり俺に覆い被さるように俺は動けず皇子の唇が離れては重なりの繰り返しで俺は皇子に抵抗できずにいた
「……ん、…ふ……」
「ぷはっ…は、な、何すんだ」
「ククク、気持ち良かったんじゃないのか?」
「な、誰が気持ちいいと言ったんだよ」
「ふ、今回は捕まってやるが、次は頑張れよ」
「また、逃亡する気かくそ皇子!?」

俺の仕事はまだ始まったばかりだった





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