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「ん~っ…んん……っ……」
俺は草の上に仰向けに寝て足を広げたままでその俺の上に覆い被さるように体を重ね騎士服のマントで隠れたような感じで、俺の顔を両手で抑えた様に俺はユリウスから唇を重ねキスをしている時に腰を動かしている姿が俺がユリウスに犯されているようなそんな感じがして…ズボンを履いたまま腰を動かす姿は他の女でもこんな事をしているのか?と思わず想像してしまう程だった。
俺は両腕の自由を奪われた状態でユリウスの胸に手を押さえる事が精一杯で重なり合う唇に久しぶりのキスにフラ…っと成りそうな気がして時々舌を絡ませる動きに体がゾクゾクと震えキスだけでも力が抜ける感じがしていた。
「っ……はぁ…顔から離れろ……舌を余り動かすな……」
「クス、クスッ…注文が多いな……気持ち良いのだろう?そのまま何もしなくても良いんだよ…私が快斗を気持ち良くしてあげるから…」
「お…おい、俺達はこんな事をしている場合では無いんだよお前も仕事中だろう!」
「仕事中でも見つかる事さえなければ大丈夫だよ」
「な…お前まさか仕事中に女と会って居るのか?」
「私の自由は仕事中だけだからね…ユリーナと一緒にいる時は早く帰らないと疑われていたからだから仕事中に女と会う事にしていたんだよ…今は城での生活で私の自由が無くなった…シルビアは私の仕事休みを待っているから…城で生活をしてシルビアが毎日の様に私の部屋の前で待ち、仕事に行く時も見送り、仕事から戻ると一番に知らせて欲しいと言われ、寝る時もお休みのキスをしないと離れない…これが今は続いている為私が1人に成りたい時がない……1日中シルビアと一緒だ」
「…良かったじゃないかシルビア王女に愛されて…自由が無いと言うお前は贅沢だぞ」
「……最初の頃は良かったがこんなに続くと私も疲れる…自分の自由が無いことを思い知り、ふと、ユリーナと子供達の事を思い出し今日ユリーナと会ってまた一緒に成りたいと思ったのに…上手く行かないものなんだな……」
ユリウスは俺の顔を見てフッ…と笑い俺の額にキスをした。
「あん、あん…ああっ……」
「!!」
俺は周りのカップル達の声が離れて居ても外だとこんなに聞こえてくるものだと俺だけ顔が火照りユリウスは俺に覆い被さっていた体を少し起こし声がした方へ顔を向けていた。
「どうした?」
ユリウスは暫く声がした女の方を見ていたようでまさか…と思ってしまった。
「……もしかして…知り合いが側に居るとは言わないよな…」
「…いや、そのまさかだが、昨年会っていた貴婦人がここから少し離れた所でヤっているようだ」
「マジかよ……」
俺は甘い声を聞いただけで誰なのか分かるユリウスに、昨年会って声だけで分かる事に呆れ言葉に成らなかった。





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