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柔らかなサラッと長い金髪の髪の毛が俺の顔に触れその髪の毛が擽ったくて…俺の首にキスマークを付けているカイトの父親ユリウスが器用に俺の着ているシャツのボタンを片手で外し始めている。
「っ…痛い…そんなに強く吸い付くなよ馬鹿!」
俺はユリウスの体を押し出す事がやっとで中々動く気配がない、ユリウスはシャツのボタンを外しながら俺の首に未だに吸い付きチクチクと針を刺すような痛さでいつまで吸い付いている為シャツのボタンを外しているユリウスの手を握り締めていた。
「何故服のボタンを外して居るんだよお前は、こんな人が居るなかで誰が見ているのか分からないんだぞ」
ユリウスは今まで俺の首に吸い付いていた唇を離しヌルッ…と唇から糸を引く唾液をペロッと舌を出し自分の唇を舐めユリウスは俺の首に手をやりニヤリと不敵な笑みを見せ俺の顔を見ていた。
「快斗、済まないね…首筋に赤い跡が付いてしまったよ」
「な!?」
俺は手を首にやり少し首筋が濡れている事が分かりこいつは絶対業とキスマークを付けたのだと分かった。
「お前業とキスマークを付けたな!」
「キスマークは男も女も抱けば皆付けるのではないのかな?」
ユリウスはクスッと笑い俺の唇を重ね合わせ俺の口の中を舌先で閉じていた歯を無理矢理突き抜け俺の舌を舐め回していた。
「んん……んんん……はあはあ……」
ペロッと俺の上唇を舐めるユリウスが色っぽく見えこれから抱いて上げるといった表情を見せ俺は恥ずかしく顔を横に向けた。
草木の隙間から見える仰向けで草の上で寝ている女性が上下に動く姿が見え女性の顔も丸見えで目を閉じ満面な笑みを見せ声が離れて居ても微かに聞こえて来る。
(おいおい…丸見えだぞ離れて居ても草の隙間から見えるじゃないか…こんなにカップルが居たのか?)右を見ても左を見ても上も下も周りは囲まれて居るような気がして真っ青に成りそうで、俺はユリウスの顔を見たが周りを気にしていない様子で貴婦人がいる場所を見たり周りを見たり余裕の表情を見せている為こいつはこの森の巣の場所に慣れているな…と、思い一応聞いてみた。
「ユリウス、あんたこの場所に何回来た事があるんだ?」
「え?突然の質問だね…昨年から月に1~2回は来て居たと思う貴婦人の屋敷に行く分けにはいかないからね…馬車の中も良いが狭い事もありこの森の巣に通っていたよ」
「……「通っていたよ」と普通に笑って…お前ユリーナさんに隠れて浮気していたんだぞ」
「…分かってはいたけど彼女と離れる事が出来なかったんだ」
「……毎月の様にこの場所に来て良くバレなかったな…騎士服でこの場所に入ると目立つだろう?」
「ああっ、騎士服は馬車の中で脱いで来ていたから誰も分からなかったと思うよ、総隊長からも何も言われてはいなかったからね」
「……」
俺は言葉を失ない今でも会っているという貴婦人と計画的な行動を昨年から取っていたのだと呆れる程だった。
「…こんな所でヤっている所を見られたらどうするんだよ」
「気にしないで逆に見せて上げた方が良いと思うよ」
「見せ!?ば…何考えてんだ馬鹿!」
「今日は快斗から「馬鹿」と呼ばれる日だな…周りはカップルで囲まれて居るからね、ヤっている時の声とか聞こえて来るから気になる人は隙間から覗く人も居たよ」
「……お前達も覗かれた事は……」
「勿論数え切れない程あるかな、彼女は私の上に乗るのが好きで良く声を出していたよ…余りにも甘い声が続くからカップルが途中で止めて私達の方を見るカップルも多く、特に女達が顔を赤く染めて見ている事が多かったかな…そのうちの何人かのカップルが自分達の彼女と彼氏を交換してヤらないかと誘うカップルもいたが……さすがにそれは断ったよ」
「…彼氏彼女の交換?何だそれ……」
「貴婦人が側に居るにも関わらず私を誘ってくる女はいたが仕事の途中でもあるため皆断っていてね私から断られ残念がる彼女達を見ていた貴婦人は喜んでいたね」
ユリウスは懐かしむかの様に思い出し俺の顔を見ていた。
「私は快斗を他の者には見せたくは無いな…私だけが快斗のイク所が見たい……」
「な!?何言ってんだ…」
軽く口付けをしたユリウスはズボンの上からでも分かる硬く成っていると思う下半身をグイグイと俺のお尻に当てているのが分かる程だ。
「……快斗辛いと思うが声は成るべく抑えてくれ」
「!!」
ユリウスは俺と唇を重ねその間俺のズボンに手を掛け慣れた手付きで脱がし始めた。










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