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「…ユリーナ殿頼み事があるが良いか?」
「頼み事で御座いますか?」
王様とユリーナ母さんは馬車の中でまだ眠っているリン姉を膝の上で寝かしつけ2人会話をしていた。
「カイトを今夜だけでも城に泊まらせる事は出来ぬか?」
「え?カイちゃんをお城にですか?」
「ああ、私が屋敷に来た時にカイトに城へ来ないかと誘った事があっての、もし今夜だけでもと思ったのだが私も大人のカイトは知っておる」
「…カイちゃんが良ければですが…」
「おおっ、そうかカイトには私から話そう」
ユリーナ母さんは何故王様はカイトを?と思ったが聞けずにいた

騎士のアノルドさんが俺達を迎えに散歩道を歩いていた。
その頃俺とユリウスは湧き水が出ている場所に俺はユリウスに抱っこして貰い草木の中を歩いていた。
所々草木の隙間から見える男女と男同士来ている姿も見た。
あちこちから甘い声が聞こえ子供の俺が来る所では無いなと冷や汗が出てくる感じだった。
「何も話さないけどさっきのキスで怒ったのかな?」
クスッと抱っこしている3歳の俺の顔を見て笑いキスは今始まった事では無いだろうと思ったが業との様に聞いてくるユリウスの顔をジロッと見た。
「父様は小さな子供でもキスをするのですか?」
俺は子供らしくユリウスに訪ねユリウスは驚いた顔をしていたがいつもの表情に戻りフッと笑いチュッと頬にキスをした。
「そうだねカイトも良く知っていると思うけどリンには良く顔にキスをしていたよでも唇にするのはカイトだけだよ」
「う……」
クスクスとユリウスは笑いこいつは面白がっているなと逆に聞いた俺が恥ずかしかった。
暫く歩くと水の音が聞こえてくる数名のカップルが湧き水を求めて居るのだろうか俺達と同じ方へ歩いていた。
俺達の前に歩くカップルの中でお互い寄り添い歩くカップルと時々キスを交わしながら歩くカップルがいた。
俺は目の前でその姿を見せられるとは思わず目をキョロキョロとして思わずユリウスの方を見てしまった。
俺に気付いたのかユリウスはニコッと笑い話し掛けてきた
「どうしたんだい?私の顔を見て…久しぶりにしたから私と離れたく無いと思ったのかな?」
「…凄い自信だな…違う…何でそういう考えに成るんだよ」
「ふふっ、カイト3歳の時は子供っぽいさっき私と話した様な話し方が良いな、その方が可愛いし私の息子だと思えるからね」
「う……」
「ふふふ、顔が真っ赤だよ…カイトと一緒にいると他の子供達に会いたくなるよ」
「……」
ユリウスは俺の額にキスをして今まで一緒に生活をしていた家族を思い出していた。
すれ違うカップルで女性が頬を赤く染めユリウスを見ている事にチラチラと視線を今になり気付いた。女性の隣にいる男性は何故子供と一緒に居るんだ見たいな顔で俺達を見ていた。
「…父様僕はここに来ては駄目なのでは?」
「いや、ここは家族で来る事もあるよ私も何度か見た事はある」
「……家族が…」
俺は目の前のカップル達を見てこの姿を子供は見た事あるのかと湧き水の事を忘れ彼女のお尻をさわさわと触りそれに喜ぶカップルを見ながら俺とユリウスは湧き水の場所に着いていた









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