封印された世界の鍵師 ~無能と追放された解錠スキル持ちの俺、神々が閉ざした扉を片っ端から開けていたら最強になっていた~
四十代の錠前職人・九条鍵一(くじょう けんいち)は、閉じ込められた子供を救うために燃える雑居ビルへ飛び込み、気づけば見知らぬ石造りの神殿に立っていた。
そこは、神々が世界そのものを七つの封で閉ざしたという異世界。この世界の人間は、生まれつき力の大半を「封印」されており、神殿で授かる一つのスキルだけで生きている。
鍵一が授かったのは、鍵穴を開けるだけの外れスキル「開錠」。
召喚した王国に「無能」と断じられ、彼は辺境の廃墟ダンジョンへ追放されてしまう。
ところが、ダンジョンの錆びついた扉を開けた瞬間、世界の理が揺らぎ始める。
鍵一の「開錠」が開けられるのは、扉だけではなかった。
魔物の硬い防御、人々の眠れる才能、古代文明の封印、そして、神々が隠した何か。
封印された少女、扉の向こうで待っていた古い守護者、「無能」を笑った者たち。
出会いと衝突を重ねるうちに、鍵一は気づいていく。
なぜ世界は閉ざされたのか。なぜ自分だけが開けられるのか。
「帰り道も、きっとどこかの扉の先にあるはずだ」
ただ元の世界へ帰りたいだけの職人が、扉を一つ開けるたび、世界の常識も、人の評価も、神々の計画も塗り替えていく。
最強の鍵師による、解錠無双の冒険譚が今、開く。
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