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快楽の籠の小鳥 2
しおりを挟む閉じることさえできない私の唇に自分のそれを重ねると、激しく舌を絡めてくださいます。
頭の奥がじんじんして、何も考えられません。
呼吸も苦しくて、けれど同時に、全身を舌で舐られているかのように気持ちいいのです。
「ん、んぅう、あふ、あ……」
ちゅるりと舌を吸われて、甘噛みされると、それだけで私はまた達しました。
もう、幾度絶頂を迎えているのか分かりません。
ずっと、高いところに押し上げられたまま、戻って来れなくなるようでした。
このまま何も考えられなくなったらどうしようと、一瞬不安が胸をよぎります。
けれど、それでもいいと思いました。
何もわからなくなってずっと、シアン様の腕の中にいられたら私は幸せです。
「あ、ああっ、だめ、ぁっ、ふかい……っ、ゃあああっ」
私が幾度も絶頂を迎えても、シアン様の熱杭は私の中でさらに熱を持ち、大きくなっているようでした。
シアン様は私の最奥を激しく穿ち、それから一度引き抜くと、私をうつ伏せに寝かせました。
臀部を高く持ち上げられる、とても恥ずかしい格好をさせられます。
いつもの私ならとても耐えられないぐらいに恥ずかしいことなのに、今はもう何も考えられなくて、好きなようにされるばかりです。
呼吸をすることぐらいしか、私にはできることはありませんでした。
後ろから、私の中に再び熱いものが入ってきます。
角度が変わったからでしょうか、先ほども気持ちよかったのに、さらに追い打ちをかけるようにして、狂おしいほどの快楽が、中を突き上げられると私の体を駆け巡りました。
お腹の奥が痺れて、あつくて。
私ではないものが、シアン様がお腹の奥に、触れていて。
内臓を持ち上げられるほどに強く穿たれると、私はもう、だめになってしまいそうでした。
「あっ、あああっ、おく、あたって……しあん、さま、っも、だめ、……壊れちゃ……っ」
「壊れていい、ラティス。君のことは全て、俺が行なってやろう。君は、俺の腕の中で、可憐な小鳥のように囀っていればいい」
「ぅれし……い、あっ、ああっ、うれしい、です、シアンさまぁ……っ、好き、あぁっ、すき……っ」
それなら、寂しさも不安もなくなります。
私はずっと、こうして、可愛がっていただきたい。
私は、幸せでした。気持ちよくて、幸せ。
「ああっ、あああっ、ぜんぶ、したら……っ、やあああっ、いっちゃう、いく、また……っ、あああっ」
大きな手で乳房を掴まれて、胸の飾りをこりこりと嬲られます。
同時に、腰を掴んでいた指先が、秘所の突起をかりかりと刺激して、ずちゅずちゅと濡れた音を立てながら、激しく内壁を擦られて穿たれます。
啜り泣きのような声をあげていた私の声が、悲鳴じみたものに変わっていきました。
「いく、シアンさまぁ……っ、いく、いきます……っ」
「あぁ。俺も……っ」
背筋を弓形にして高いところからどこか深く暗い場所に墜落するような絶頂を迎える私の中に、シアン様の熱いものが注がれるのが分かります。
熱くて、気持ちいい。
私のお腹の中が、シアン様のもので満たされていきます。
「あ……は……っ」
「まだ足りないだろう、ラティス。明日の朝まで、こうしていよう。俺の形に、君の可愛い場所が変わるぐらいに、犯してやろうな」
「あ、あ゛、あああっ、……ゃあ、あ、っ、あ……!」
激しい抜き差しに、立派なベッドが嵐に見舞われた船のように揺れました。
再び始まった律動に、私の中のものが掻き回されて溢れ出る感覚に、私は泣きじゃくることしかできませんでした。
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