おっさん棋士、プロゲーマーに転生するってさ

プロ棋士の卓(すぐる)は大敗した。
――もう昔のように勝てない。四十歳手前になって、そのことに気づく。
生活のために、これからどこに転職すればいいのか途方に暮れる卓。

家では、妻と娘に無視され、家庭崩壊状態。卓はもう泡になって消えたいと思っていた。

ある日、娘が女友達・愛華(まなか)を連れて家でゲームを始める。
約束していたもう一人の友人が参加できなくなり、半狂乱になる娘。
愛華の提案で代わりに卓が参加することに。

ゲームの試合に嫌々参加すると、愛華が急に卓の指を取り
「ここのL、Rで守衛の選手を交代できます」と顔を近づける。
卓は高校時代に戻ったかのように錯覚するのだった――

棋士として培われた頭脳を活かして、サッカーゲームで鉄壁の守備を展開する卓
――卓にはプロゲーマーとしての素質があった

※カクヨム、小説家になろうで投稿した内容を一部改稿しております
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