見えない明日に揺れる僕たちは
中学に通う月島佑は、完璧こそすべての少年だった。学年1位の成績と抜群の運動神経を誇る優等生。医者である親からも医者になることを期待されてきた。「完璧な仮面」を美学に生きてきた。
ある日、転校生でやってきた柴崎彩夏はいきなり佑から学力1位を奪った。圧倒的な存在に気圧された佑は「どこの高校を目指すんだ?」と彩夏に聞くと、彼女は笑みを浮かべながら「私、高校には行かないんだ」と言った。
彼女が高校進学を選択しない理由には、幼い頃から追い続けている夢があった。その夢を叶えるために彼女もまた完璧であろうとしていた。
その夢を知り、佑は当初は自分と似ている存在と思っていた彩夏に「自分にないもの」を感じ、佑自身もまた新しい自分になるために動き始める
ある日、転校生でやってきた柴崎彩夏はいきなり佑から学力1位を奪った。圧倒的な存在に気圧された佑は「どこの高校を目指すんだ?」と彩夏に聞くと、彼女は笑みを浮かべながら「私、高校には行かないんだ」と言った。
彼女が高校進学を選択しない理由には、幼い頃から追い続けている夢があった。その夢を叶えるために彼女もまた完璧であろうとしていた。
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未苑さん
とにかく面白いと言っていただけて嬉しいです!
そうですね、今回は光を前面に出して、それを追いかけていくことで自分を取り戻していくことがテーマでした
自分よりも秀でた人間に出会うことって十代では大切ですよね
賞タイトルはダンス編のところだけ完全に遊んでましたw
盛り上がっていくノリだけで書いた感じです
未苑さんには伝わるものでよかったですw
「no no cry more」に気づかれたのもさすが。これも隠れテーマですね
テーマ:青春としては自分では書き切ったーという感のあるお話となりました。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
最後まで拝読いたしました!
彩夏が学年2位になっても夢を諦めない姿、佑が新たな夢を見つける姿など、素敵な青春物語でした!
宝月さん
またまたまたありがとうございます!
最後まで読んでもらって嬉しいです!
物語に登場する「文武両道の主人公」と言うと現実離れした王子様のような人物のイメージがありますが、本作の主人公・佑は文武両道でありながら葛藤を抱えているのがリアルだなと思いました。
それでいて素敵な面をたくさん持っています。
彩夏に一位を取られて動揺しつつも時には彩夏の力になり、親への説得を手伝う。
文化祭のダンスステージ直前に行方不明になった彩夏を探すために「オレはこの学校で一番足が速い」と言い切る。
そりゃこんなカッコいいんだもん。絵理沙も好きになるよ!と妙なところで納得してしまいました笑
勉強、部活、仲間、恋、将来の夢。青春期の輝きがギュッと詰まったような作品でした。
(余談ですが、モーグラというアプリの名称が好きです)
昭島瑛子さん
読んでくださってありがとうございます!
完璧そうに見えて完璧じゃない、みんな悩みは持ってるっていうのはテーマの1つだったので
そこを素敵と言っていただけて嬉しいです
モーグラは完っ全に造語ですが
そこを好きと言っていただけて嬉しいですw
WinterGreenさん
感想ありがとうございます。
青春群像劇というお褒めをいただけて嬉しいです。
美咲だけ夢ははっきりしないですが、みんなが都合よく夢を見つかるのも違うかなと思い
こんな結末にしてみました。
最新話まで読みました。
佑の成長が凄いです。
両親の言葉も深く沁み込みます。
宝月 蓮さん
またまた読んでいただきありがとうございます!
佑の成長も1つのテーマなので
凄いと感じてもらえて嬉しいです✨
佑が彩夏の転校してきたことによって、自分と向き合い、葛藤して、行動を起こしていく姿がすごくリアルに伝わってきました。富山弁を話す幼なじみたちとの深い関係性も素敵だし、文化祭のダンスでハプニングもありましたが、みんながみんなのことを考えているのがすごくじんときました。
もうすぐ完結でしょうか。無事に彩夏は母に認められることが出来るのか、最後まで楽しませていただきます!
佐々森りろさん
読んでいただきありがとうございます!
細かいところまで読んでいただいて嬉しいです。
なんとかもうすぐ解決が見えてきました。まだ結末が決まってないのですがw
早く完結して、りろさんのも読みにいきたいです!
彩夏との出会いから佑の運命が大きく変わっていくのが面白かったです、
文化祭当日の出来事(?)の展開も驚きで
一気に読んじゃいました!
続きがとにかく楽しみです!
東園こころさん
読んでいただきありがとうございます!
文化祭前後は頑張って書いてみました。
一気読みお疲れさまでした。
ありがとうございます!
一気読みしました!
佑の葛藤、彩夏の夢に向かう姿に引き込まれました。
宝月さん
一気読みありがとうございます!
長い話だったと思うのですが読んでいただけて嬉しいです
ここからクライマックスに向けてアップしていく予定なので
お時間あるときにでも通りかかっていただけたら嬉しいです!
第5章の横浜編を読み終えたところですが、展開にワクワクしております!
成績で負かされた彩夏にコンプレックスを刺激された佑くんが、彩夏を追って横浜まで行ってしまう行動力や、彼女の主戦場を目撃してからの心境の変化がとても瑞々しくて、眩しいです。
ライバルの関係性がどう変わっていくのか、楽しみにしています。
未苑さん
感想ありがとうございます!
読んでいただけて嬉しいです!
ご期待に応えられるように頑張ります