見えない明日に揺れる僕たちは
中学に通う月島佑は、完璧こそすべての少年だった。学年1位の成績と抜群の運動神経を誇る優等生。医者である親からも医者になることを期待されてきた。「完璧な仮面」を美学に生きてきた。
ある日、転校生でやってきた柴崎彩夏はいきなり佑から学力1位を奪った。圧倒的な存在に気圧された佑は「どこの高校を目指すんだ?」と彩夏に聞くと、彼女は笑みを浮かべながら「私、高校には行かないんだ」と言った。
彼女が高校進学を選択しない理由には、幼い頃から追い続けている夢があった。その夢を叶えるために彼女もまた完璧であろうとしていた。
その夢を知り、佑は当初は自分と似ている存在と思っていた彩夏に「自分にないもの」を感じ、佑自身もまた新しい自分になるために動き始める
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