●婚約破棄ですって…!!でしたら、私に下さい!!●
セイラ・エトワール辺境伯令嬢はつい先日16歳を迎えた。
本日デビュタントのものだけが着ることを許された純白のドレスに身を包みながらも、セイラはどこか浮かない顔をしている。
そんなセイラがなぜ浮かない表情を浮かべていたのか……いないのです。
そう.…見た目は麗しい淑女であり、引く手数多であろうと思われる彼女だが実際は恋愛経験ゼロ!!
それならばと両親が躍起になって婚約者を探すが、それでも見つからないのだ…!!
このままでは一生独身を貫くことになるのでは!?と危惧した父親が今回のデビュタントにて良い縁を結んでこられなければ、セイラを領地の修道院に入れると…!!
のんびりスローライフを送りたいセイラはそれでも良いかもの楽観視するが、娘の現状を嘆いた母が泣きながらセイラを説得するため、渋々王宮へとやってきたのだ。
これからどうするか…と料理をつまんでいると、会場の奥から甲高い大きな声が響き渡ってきた。
遠くて話の内容がよく聞き取れなかったけど…王女様と見覚えのない金髪の優男が寄り添っている。
その2人の前には顔は見えないが黒髪の青年が絶望した空気を背負いうずくまっているのが見えた。
えっ!!いま婚約破棄とおっしゃいました!?
でしたら、私のところに連れて帰っても問題ないのでは!?
その青年、私に下さい!!
全て声に出ていたのか王女様と金髪と黒髪の青年は驚いた様子でセイラを見ていた。
そんな何を言い出すか分からない破茶滅茶な行動の辺境伯令嬢が巻き起こすドタバタラブストーリー!!
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