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俺と彼女と可愛い甘え
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しおりを挟む「夏実は毛布被ってんの? 今から声、我慢出来そう?」
ベッドに上がった俺は胡座をかき、先程よりも優しい声で喋ってみた。
『ん……』
夏実の返事は、さっきまでの甘くとろけた感じとは異なり、ひらがなの表最後の音をやや緊張感高めに出しているのがスピーカー通話でも判断出来る。
「待たせてごめんな」
俺のその言葉はスマホ越しの夏実にも、右手に触れる身体の部位にも……両方に呼びかけたつもりだ。
『じゃあ……好き好き攻撃始めるぅ?』
「うん、今日も夏実に負けないくらい『大好き』を言うよ」
『やぁん♡みなとぉ、すきすき大好き大好きぃ♡』
「夏実大好き、好き好き大好き」
通話越しでの「好き好き攻撃」は今夜で何度目になるのだろうか?
「好き」「大好き」に合わせて下半身を曝け出し肉棒を起立させて……
『ああん♡』
恐らく夏実もしているであろう自慰行為をスタートさせる。
「んっ……気持ちいい……好き、大好き」
『んはぁん……私もぉ、気持ちいいぃ♡』
ここは一応集合住宅だから、大きな喘ぎ声や直接的な淫猥用語を口から出す事が出来ない。
「ああぁ……好きっ、あっ、ああ」
『んぁああぁぁぁっ…………』
要は、2人だけに意味が分かれば良いのだ。
肉体の代わりに音声が絡み合っていると理解出来れば、この行為も決して虚しいものでも寂しいものでもなく
「やば……結構出た」
『私も♡ いっぱい濡れちゃった♡』
「はは……夏実もいっぱいお汁出ちゃったかぁ」
『うん……えへへ♡』
吐精の片付けも楽しくなるし、これはこれでドキドキやキュンキュンが高まる。
「ありがとう夏実」
『こちらこそありがとう湊人♡ちゅー♡』
「ちゅー」
このところ残業も続いていたから、今夜の「好き好き攻撃」はいつも以上に癒されて
「おやすみ」
『おやすみ♡』
(もう何も考えたくない……気持ちいいまま眠ってしまおう)
心地良く入眠する事が出来た。
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