幼なじみ彼女と理想の間取りを考えたら、どう見ても新婚夫婦の家になった
交際歴三か月、夫婦歴十二年。
幼なじみカップルの黎と藤枝小春は、今回も友人たちから夫婦扱いされていた。
家庭科の授業で出された課題は、「二人暮らしを想定した理想の住まい」を二人一組で考えること。
当然のようにペアを組むことになった二人だったが――。
「冷蔵庫はこっち」
「だな」
「食品庫もほしい」
「……二人暮らしだぞ?」
互いの生活習慣を知り尽くしているせいで、間取りは異常なほど順調に決まっていく。
広めのキッチン。
二人分のダイニング。
黎の作業スペース。
そして――寝室、一部屋。
「これってつまり、黎と小春の新居じゃん」
違う。断じて違う。
これはただの家庭科の課題である。
……なのに。
最後の設問は、またしても妙に重かった。
『この家で、一番大切にしたい時間やことを書いてください』
夫婦漫才系幼なじみカップルが、今度はうっかり“二人で暮らす未来”まで設計してしまう学園ラブコメ、第2弾。
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