二度目の婚約破棄――王国が滅びるまで
王太子から一方的に婚約破棄された公爵令嬢エレオノーラ。公爵家は名誉回復を求めるが、王家はそれを反逆の兆しと受け取り、ついには軍を差し向ける。戦争の末、公爵領は公国として独立した。
それから二十年。関係改善のため、今度は王太子ユリウスと、公国の公女セシリアとの婚約が結ばれる。しかし王国では、かつての戦争の原因が都合よく書き換えられ、「公爵家が王国を裏切った」と教えられていた。
そして建国祭の夜。二十年前と同じ大広間で、再び王太子は婚約破棄を宣言する。
なぜ人は、同じ失敗を繰り返すのか。
一度目の婚約破棄は公国を生み、二度目の婚約破棄は王国そのものを終わらせる。二世代にわたる婚約破棄と戦争、歴史の改ざんを描く国家興亡譚。
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