他人を簡単に信じちゃダメでしょ
まれに魔法の能力を持つ命が舞い降りる現代。
そんな彼らの才能を育むために作られた世界に誇る魔法名門校、クラセシアアカデミー。
少女、鈴鹿ハナは学園で唯一の日本人であった。日本は魔法使いの育成に後れをとる国であり、また魔法教育を受けられるのもごく一部の金持ちだけであった。そんな中、異国の魔法使いを受け入れようという学園の方針から、日本魔法養成学校に在籍している学生を無償で受け入れようという制度により、日本学校でも決して能力の高くないハナはアカデミーに入学することとなった。
天才の集まったアカデミーではハナは紛れもない落ちこぼれであり、また両親から大切に育てられてきた彼女は世間知らずの箱入り娘だった。そんな彼女はシーナ・ククルカ(♀)、リオ・ホール(♂)の二人の親友に助けられながら忙しなくも平穏な日々を送っていた。
そんな無垢な少女の前に、一人の男が現れる。グレイ・ホール、彼はハナの親友、リオの実の兄であった。彼は人当たりの良い美しい笑顔で、ハナを誘う。眉を下げる心もとない少女は怪しげな男の手により少しずつ侵されていく。
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