偽りの恋に縋った私たちへ

平民の出ながらも剣の才に恵まれ、若くして戦地へと赴いた騎士カイ・ヴァルトリエ。
彼の背には、貴族社会で戦うための後ろ盾――辺境伯令嬢レティシア・アルヴェーンとの政略的な婚約があった。

だが、戦場で命を救ってくれた少女ノエリアに「恋」を見出したカイは、帰還と同時にレティシアとの婚約を破棄する。

「俺は……彼女を、愛してしまった」

すべてを捧げた婚約者からの言葉に、レティシアは微笑んで身を引く。
誇り高き貴族令嬢として、感情を胸に封じたまま――。

そして始まった新たな日々の中で、ノエリアは気づく。
「私が欲しかったのは、彼の“愛”じゃなかったのかもしれない」と。
カイもまた、「本当に守るべきものは何だったのか」を知るのは、あまりにも遅すぎた。
24h.ポイント 0pt
217
小説 219,643 位 / 219,643件 恋愛 64,475 位 / 64,475件

あなたにおすすめの小説

悪夢から目覚めたわたしは、気付かないふりをやめることにしました。

ふまさ
恋愛
 ある日、オリヴィアは夢を見た。婚約者のデイルが、義妹のグレースを好きだと言い、グレースも、デイルが好きだったと打ち明けられる夢。  さらに怪我を負い、命の灯火が消えようとするオリヴィアを、家族も婚約者も、誰も助けようとしない悪夢から目覚めたオリヴィアは、思ってしまった。  ──これはただの悪夢ではなく、正夢ではないか、と。

【完結】亡くなった人を愛する貴方を、愛し続ける事はできませんでした

凛蓮月@騎士の夫〜発売中です
恋愛
【おかげさまで完全完結致しました。閲覧頂きありがとうございます】 いつか見た、貴方と婚約者の仲睦まじい姿。 婚約者を失い悲しみにくれている貴方と新たに婚約をした私。 貴方は私を愛する事は無いと言ったけれど、私は貴方をお慕いしておりました。 例え貴方が今でも、亡くなった婚約者の女性を愛していても。 私は貴方が生きてさえいれば それで良いと思っていたのです──。 【早速のホトラン入りありがとうございます!】 ※作者の脳内異世界のお話です。 ※小説家になろうにも同時掲載しています。 ※諸事情により感想欄は閉じています。詳しくは近況ボードをご覧下さい。(追記12/31〜1/2迄受付る事に致しました)

偽りの恩人と失われた絆 〜凍てついた心を溶かす献身の雫〜

余白に蒼
恋愛
若き侯爵アリスティアと妻セラフィナは、誰もが羨む仲睦まじい夫婦だった。しかし、北部の視察へ向かったアリスティアが事故に遭い、行方不明となってから運命は暗転する。不安と孤独の中セラフィナは彼の無事を信じ続けて領地を切り盛りするが、ようやく帰還した夫は記憶を失い、見知らぬ平民の娘ニーナを「命の恩人」として伴っていた。 絶望的な状況下でも献身的に夫を想う愛と再生の物語。

春の避暑地

朝山みどり
恋愛
ミネルバの婚約者テリウスは、妹フローラと頻繁に顔を合わせるようになり、二人はミネルバの前でも親しげに会話を重ねながら距離を縮めていく。 買い物への付き添いや夜会のダンスなどをきっかけに、二人の仲は次第に深まり、周囲の若者たちも「二人はお似合いだ」と面白がりながら応援するようになる。 その関係は、まるでミネルバの存在を忘れているかのようだった。 やがて両家が集まる席で、テリウスはミネルバとの婚約を解消し、フローラと婚約したいと告げる。 こうして、ミネルバを置き去りにしたまま、テリウスとフローラの関係は周囲の後押しの中で進んでいくのだった。 婚約を失ったミネルバは、家の跡取りの立場も妹に譲ることになり、父の姉ガーベラのいるフォード元伯爵家へ送られる。そこでは理由を詮索されることもなく、ただ静かに休むように受け入れられる。 穏やかな生活の中でミネルバは、自分が思っていた以上に疲れていたことに気づく。伯母に「そのドレスはとても似合う」と言われたことをきっかけに、これまで母や妹の影に隠れていた自分の人生を少しずつ取り戻し始める。 やがて伯母に連れられてローハン元侯爵夫人の茶会に参加すると、ミネルバの美しい筆跡が評価され、令嬢マーガレットに字を教えてほしいと頼まれる。 最初は通いで教えるだけだったが、ローハン夫人は娘が気に入っていることから、住み込みの家庭教師として迎えたいと申し出る。 ミネルバは迷いながらも、過去に縛られない新しい人生を選ぶ決意をする。 この世界は貴族制度が廃止されたばかりです。力のある平民が台頭してきています。 ほかのサイトにも投稿しています。

妻を信じなかった皇帝の末路ーあの日の約束を覚えていますか?ー

きぬがやあきら
恋愛
不遇な境遇で育った王女スフィアは、停戦の代償に帝国へと嫁いだ。 レグナシア帝国皇帝ヴィクターと政略結婚を結ぶが、結婚初夜、ヴィクターが冷たく告げる。 ――俺はお前を愛するつもりはない。 愛を望みながらも義務に徹する皇妃と、愛を拒む冷酷な皇帝。 すれ違いのまま始まる“白い結婚”。 しかし皇帝はやがて、その約束を後悔することとなる。 妻を信じなかった皇帝の“末路”とは。 不器用な2人が織りなすラブロマンスファンタジー。

真実の愛の祝福

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
皇太子フェルナンドは自らの恋人を苛める婚約者ティアラリーゼに辟易していた。 だが彼と彼女は、女神より『真実の愛の祝福』を賜っていた。 それでも強硬に婚約解消を願った彼は……。 カクヨム、小説家になろうにも掲載。 筆者は体調不良なことも多く、コメントなどを受け取らない設定にしております。 どうぞよろしくお願いいたします。

自称病弱いとこを優先させ続けた婚約者の末路

泉花ゆき
恋愛
令嬢エルアナは、ヴィンセントという婚約者がいた。 しかし彼は虚言癖のあるいとこ、リリアンの嘘に騙されてエルアナとの大切な約束を破り続ける。 「すまない、リリアンが風邪を引いたらしくて……」 エルアナが過労で倒れても、彼はリリアンの元へ走り去る始末。 ついに重大な婚約披露パーティまでも欠席した彼に、エルアナは婚約者への見切りをつけた。 「さようなら、ヴィンセント」 縋りつかれてももう遅いのです。

優しく微笑んでくれる婚約者を手放した後悔

しゃーりん
恋愛
エルネストは12歳の時、2歳年下のオリビアと婚約した。 彼女は大人しく、エルネストの話をニコニコと聞いて相槌をうってくれる優しい子だった。 そんな彼女との穏やかな時間が好きだった。 なのに、学園に入ってからの俺は周りに影響されてしまったり、令嬢と親しくなってしまった。 その令嬢と結婚するためにオリビアとの婚約を解消してしまったことを後悔する男のお話です。