だからアナタに殺されたい。

「俺はアナタになら殺されたい」

彼の言葉は救いであり、呪いだ。

*****

帝国騎士団救護隊の薬師として働く、エレノア・ミラー(22)。
彼女はその美しさと誰にでも平等で優しく、薬師としての腕も確かなことから〝帝国の聖女〟と呼ばれていた。
…だが、彼女には誰にも知られてはならない秘密があった。

そう、彼女は誰もが忌み嫌う〝吸血鬼〟だったのだ。

聖女とは程遠い、バケモノのような存在。
必ず隠し通さなければ死が待つ日常で、ある日、その最大の秘密が露見してしまう。

彼女の秘密を知ったのは、彼女が恋心を寄せる2つ年下の騎士、ローゼル・ホワイトだった。

彼女の秘密を知り、騎士として彼女を捕えるかと思われたローゼル。
だが、彼はそうしなかった。

「俺の血を飲んでください、エレノア」

差し出された血を前に、エレノアが選んだ選択とは…。

これは聖女でいたかった吸血鬼と、聖女の翼を手折りたかった騎士の歪んだ愛の話。

*****

中編です!
ヒーローがヤンデレです。
重いです。
苦手な方はご注意ください。

よろしくお願いします!

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