【完結】【R18】クリスマスイブの前夜に初めて出来た恋人にフラれました～転生先で、気弱な絶倫もふもふに溺愛されちゃいます

１２／１０あらすじの文字数いっぱいいっぱいだったので、こちらに異世界のサンタの世界観などを少々

世界中の、サンタクロースは今日もトナカイがひくソリにのって世界中を駆け巡る。

クリスマスイブに現れるというサンタクロースに出会えたら、必ず幸せになれる。

世界中にはそんな言葉が広がり、子供たちだけでなく、大人も夢を見て彼らの訪れを待っていた。

サンタクロースは大きな白い袋ではなくガチャを彼らに差し出す。

〈成人した大人の、恋人や夫婦たちに……〉

子供には現れないにも拘らず、子供たちも待ち望むのは、サンタクロースから差し出されたガチャの中身のせいだ。

「サンタクロースがプレゼントをくれたから幸せになれました」

破局寸前の恋人や夫婦たちすら仲良しになれるというのに、どんなプレゼントを貰ったのか、彼らは口を絶対に開きかない。お礼にファンレターとして彼らの所属するサンタクロース協会に☆評価つきでコメントするのみ。

なぜなら、ガチャから出てくるのは、恋人や夫婦がその時に願うものに近しいものだ。つまり、仲良しになれるグッズや改良された無害の魔物だ。そんなプレゼントを貰ったなど誰が堂々と他人に言えよう。

勿論、ベッドなどで使用する物だけではない。普通のペアリングなどもきちんとある。でもそれらが出る事はほとんどない。

彼らはガチャを回す時、カプセルを開ける時にドキドキしながら思う。クリスマスイブの夜、二人きりのこれからの甘いひと時を。

当然、カプセルが開いて出てくるのは仲良しにさせるものになるのだった。


※前作では３種類のガチャカプセルの中身があります。それについては、少々(？)いかがわしい内容ですので興味のある方は前作をお読みください。今作ではタグ通りのもののみ。


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サンタクロース協会(あくまでも当世界での話です)とは、基本的に魔法に長けた平民が所属する超ブラック企業だ。

シーズン中はいわずもがな、シーズンオフの間には、世界中から届く願いや手紙などを処理し、次の年のプレゼントの準備をしているだけで時間が経つ。
福利厚生は、過去の職員たちが発起した組合の働きにより待遇が良くなったとはいえ、繁忙期には１５日間休みがないほど。
誰もなりたがらないため万年マンパワー不足なのだ。
そのため、国の認定も受けており、そこで働く職員たちは領地はないが男爵位が与えられている。といっても貴族としての実体はない名誉職のようなものだが、身元がしっかりしていない者などわけありにとってはありがたい。

クリスマスイブに相棒のトナカイとともに、担当地域に、GPS＝G(業務用)P(ピープルズ)S(サーチャー)を利用してガチャを届けるのがメインだが、事務作業、研究など様々な部門がある。