シンナの旅 ≪めざめる人へ≫

 “まっくら闇”に故郷を追われ、家族と共によその土地に移り住んだ少年、シンナ。
 シンナは十三歳の誕生日の朝、たった一人、目覚めます。
 街は、恐ろしい“まっくら闇”に似たものがうろつき、家族や街の人たちは、深い眠りについたままです。
 途方にくれたシンナの前に、不思議な鷲が現れて、言います。
『山を目指し、宝を探しなさい』
 眠ったままの人たちを、目覚めさせることができるかもしれない宝。それを探すため、シンナは旅に出ます。
 まだ幼く、経験の浅い彼は、果てしない旅に堪えて宝を得られるでしょうか。
 その答えは、ぜひ、物語の中から見つけてください。

《献辞》
 すべての子どもたちと、かつての子どもたちへ。
 そして、『神様なんかいない』と叫びたいような気持ちでいる人や、違う世界に生まれ変わりたいと願ってしまうくらい、この世に失望しているすべての人へ。
 キスとハグのかわりに、精一杯、この物語を贈ります。
 いつか、あなたが目覚めて、歩き出せますように。

※本作品には一部グロテスクな表現、内容に不可欠なため差別的発言をする人物が登場します。不快を感じた方はブラウザバックを推奨致します。
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