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46 約束
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それからも毎日、ひたすら歩く練習を続けた。
いきなり階段を降りるのは危険すぎるのがよく分かったので、踏み台を持ってきてもらい、上り下りの練習を繰り返す。
そして双子と出会ってから半年後、俺はようやく自分の足で屋敷の玄関から外に出たのだった。
「着いた……」
長かった。足はガックガクだし、こんなに人間の身体って回復しないものなんだ。「オリヴィアの力を借りない」と最初に縛りを入れた自分を、ちょっとだけ後悔する。
本当に辛かった。マジで辛かった。
へなへなと地面に座ると、クリストフとクロイスが俺の首に抱きついてきた。……くうう、いい。
「ビイ、おめでとう!」
「ビイ、頑張ったの偉いよ!」
俺の騎士になるんだと宣言して以降、クロイスはちょいちょいこうして俺を褒めて甘やかそうとしてくる。ちびっ子が頑張って背伸びをするのが可愛くて、俺はうんうんとつい笑ってしまっていた。
「お前らも毎日付き合ってくれてありがとうなー」
キュッと二人を抱き寄せると、子供特有の何とも言い表し難いちょっぴり甘い暖かさを感じる。うーん、癒やし効果抜群。
玄関を出ると、正面に見えるのは王城だ。玄関は俺の部屋の窓の反対側に位置しているからちっとも知らなかったけど、滅茶苦茶近い。城を見上げる距離だ。
……正直、ロイクの思惑をプンプン感じはする。俺が気付いてないだけで、今までもちょいちょい俺の様子を窺いに来てたんじゃ。
あまりにあり得そうな推測に、俺は無言で「うげえ」と心の中で舌を出した。
まあ、代わりと言っちゃなんだけど、いいこともある。
「……道理でこいつらが毎日くる筈だよな」
「あ、あそこがボクのお部屋だよ!」
クリストフが城のどこかを指差せば、クロイスも追従するように指を差す。
「ビイのおうち、ボクのお部屋から見えるんだよ! いつも寝る前にビイのおうちを見ながらおやすみなさいって言ってるんだ!」
「へ、へえー……」
愛され感が半端ない。子供だからまあいいけど、親がアレだ。ちょっとだけ似通った空気を感じてしまい、慌てて心の片隅に不穏な考えを押しやった。
クリストフが、青い目をキラキラさせながら俺の手を引っ張る。
「ビイ! あっちに行こうよ!」
「ん? なんだ?」
正直まだ足が重くて辛い。もう少し休憩してからがいいなあと思っていると、クロイスが教えてくれた。
「あっちにね、お墓があるんだよ」
墓。誰のとは、聞かずとも分かった。
あるだろうとは思っていた。だけど俺はやっぱりまだセルジュの死を直視することができなくて、考えないようにしていた。
クリストフが、無邪気な笑みを見せる。
「ボクたちね、毎日新しいお花をあげてるんだよ!」
「今日はビイとお花をあげようって思ったから、まだあげてないんだ!」
「わ……わかった……」
ちゃんと笑えたか分からない微笑みを作ると、俺は双子の肩を借りながらゆっくりと立ち上がった。
向き合わなくちゃいけない。半年もの間、毎日俺に付き合ってくれたこいつらの為にも、俺はいい加減くよくよするのをやめなくちゃ駄目だ。
分かってはいた。頭では分かってるんだ。
――でも、どうしても脳裏に浮かぶのは、セルジュの最期の姿ばかりだ。魂が抜けていくように茶色い瞳が力を失っていったあの時を、今でも繰り返し夢に見る。
口の端からたらりと流れる血の後に動かなくなったセルジュがまたこちらを振り向く夢も、何度も見た。
もう一度俺を見て、愛してる、どこまでもお供しますって言ってよ。
いくら願っても、夢は現実にはならなかった。
起きている時は、セルジュのことを考えると苦しくて悲しくて、意識を双子に向けることで誤魔化してきた。セルジュの顔や肌の熱さを思い出す度に、奥に押し退けて見ないようにしてきた。
でも、墓を見ちゃったらもう決定じゃないか。でも、でも。
双子に両手を引っ張られながら、広々とした中庭にあるバラ園の中に入る。
綺麗に整えられたバラ園の通路を進むと、中心にあったのは二基の白い立派なお墓だった。
左の墓に刻まれた字を読む。『剣聖ファビアンの心の友アルバン、ここに永久に眠る』とある。あいつ、やっぱりアルバンの墓を掘り起こしたのか。
すでに昇天しているアルバンに向かっては、「ごめんな」と心の中で謝った。
次に、右の墓に刻まれた字を読む。『剣聖ファビアンの忠臣セルジュ・コレー、ここに永遠に眠る』。その文字の下に小さな字が彫られていて、聖都マイズ戦にて剣聖の盾となり殉死する、とあった。
途端、懸命に忘れようとしていた神殿や噴水前での出来事が、一気に目の前に蘇る。あの時感じた焦燥感も消失感も、やっぱり現実のものだったと、俺に突きつけてきた。
――そして。
『国を出て逃げ切って下さい』、『どうかお幸せに』と言われたことも、思い出す。
「そうだよ……俺、まだ約束を果たしてないじゃないか……」
「ビイ?」
「約束?」
双子が俺に問いかけてきたけど、俺の頭は激しい衝撃を受けていて、反応してやることができなかった。
そうだ、そうだよ。何だって俺はロイクの望む通りに大人しくしてたんだよ。あいつが言ってたじゃないか。弱い奴は先に死んでしまうって。
あれは、俺がロイクの野郎より弱いのが原因じゃないか。俺があいつより強ければ、大切な人を守ってやれた筈だ。
クリストフが俺の首に抱きつく。クロイスが俺の頭を撫でた。
「ビイ、泣いてるの?」
「ビイ、悲しいの?」
「お前ら……」
二人まとめてぎゅうっと抱き締める。
俺は何を怖がってるんだよ。逃げるのを諦めてんじゃねえ。俺がロイクよりもっともっと強くなれば、こいつらだって守ってやれる。きっと。
こんなちっこいクロイスだって俺を守ってくれようとしてるのに、なに情けないこと言ってたんだよ、俺は。俺は四英傑のひとりで、剣聖なのに。
セルジュはいつも俺のことを一番に考えてくれてた。なのに俺ときたら、セルジュが死んだことを認めたくなくてグジグジして死ぬところだった。
セルジュとの約束を果たす前だったのに。
ぐし、と手の甲で涙を拭った。
「……いや、大丈夫だよ。ただ懐かしかっただけだ」
「なつかしいってなあに?」
「はは、お前らにはまだ難しいか」
双子の温もりを味わいながら、己に誓う。
セルジュとの思い出は、ずっと俺の中に残っている。だから力を蓄えて、もう負けないって自信がついたその時には、俺はセルジュと約束した故郷へ向かおう。
セルジュの思い出が、きっと「お供します」と言ってくれるから。
いきなり階段を降りるのは危険すぎるのがよく分かったので、踏み台を持ってきてもらい、上り下りの練習を繰り返す。
そして双子と出会ってから半年後、俺はようやく自分の足で屋敷の玄関から外に出たのだった。
「着いた……」
長かった。足はガックガクだし、こんなに人間の身体って回復しないものなんだ。「オリヴィアの力を借りない」と最初に縛りを入れた自分を、ちょっとだけ後悔する。
本当に辛かった。マジで辛かった。
へなへなと地面に座ると、クリストフとクロイスが俺の首に抱きついてきた。……くうう、いい。
「ビイ、おめでとう!」
「ビイ、頑張ったの偉いよ!」
俺の騎士になるんだと宣言して以降、クロイスはちょいちょいこうして俺を褒めて甘やかそうとしてくる。ちびっ子が頑張って背伸びをするのが可愛くて、俺はうんうんとつい笑ってしまっていた。
「お前らも毎日付き合ってくれてありがとうなー」
キュッと二人を抱き寄せると、子供特有の何とも言い表し難いちょっぴり甘い暖かさを感じる。うーん、癒やし効果抜群。
玄関を出ると、正面に見えるのは王城だ。玄関は俺の部屋の窓の反対側に位置しているからちっとも知らなかったけど、滅茶苦茶近い。城を見上げる距離だ。
……正直、ロイクの思惑をプンプン感じはする。俺が気付いてないだけで、今までもちょいちょい俺の様子を窺いに来てたんじゃ。
あまりにあり得そうな推測に、俺は無言で「うげえ」と心の中で舌を出した。
まあ、代わりと言っちゃなんだけど、いいこともある。
「……道理でこいつらが毎日くる筈だよな」
「あ、あそこがボクのお部屋だよ!」
クリストフが城のどこかを指差せば、クロイスも追従するように指を差す。
「ビイのおうち、ボクのお部屋から見えるんだよ! いつも寝る前にビイのおうちを見ながらおやすみなさいって言ってるんだ!」
「へ、へえー……」
愛され感が半端ない。子供だからまあいいけど、親がアレだ。ちょっとだけ似通った空気を感じてしまい、慌てて心の片隅に不穏な考えを押しやった。
クリストフが、青い目をキラキラさせながら俺の手を引っ張る。
「ビイ! あっちに行こうよ!」
「ん? なんだ?」
正直まだ足が重くて辛い。もう少し休憩してからがいいなあと思っていると、クロイスが教えてくれた。
「あっちにね、お墓があるんだよ」
墓。誰のとは、聞かずとも分かった。
あるだろうとは思っていた。だけど俺はやっぱりまだセルジュの死を直視することができなくて、考えないようにしていた。
クリストフが、無邪気な笑みを見せる。
「ボクたちね、毎日新しいお花をあげてるんだよ!」
「今日はビイとお花をあげようって思ったから、まだあげてないんだ!」
「わ……わかった……」
ちゃんと笑えたか分からない微笑みを作ると、俺は双子の肩を借りながらゆっくりと立ち上がった。
向き合わなくちゃいけない。半年もの間、毎日俺に付き合ってくれたこいつらの為にも、俺はいい加減くよくよするのをやめなくちゃ駄目だ。
分かってはいた。頭では分かってるんだ。
――でも、どうしても脳裏に浮かぶのは、セルジュの最期の姿ばかりだ。魂が抜けていくように茶色い瞳が力を失っていったあの時を、今でも繰り返し夢に見る。
口の端からたらりと流れる血の後に動かなくなったセルジュがまたこちらを振り向く夢も、何度も見た。
もう一度俺を見て、愛してる、どこまでもお供しますって言ってよ。
いくら願っても、夢は現実にはならなかった。
起きている時は、セルジュのことを考えると苦しくて悲しくて、意識を双子に向けることで誤魔化してきた。セルジュの顔や肌の熱さを思い出す度に、奥に押し退けて見ないようにしてきた。
でも、墓を見ちゃったらもう決定じゃないか。でも、でも。
双子に両手を引っ張られながら、広々とした中庭にあるバラ園の中に入る。
綺麗に整えられたバラ園の通路を進むと、中心にあったのは二基の白い立派なお墓だった。
左の墓に刻まれた字を読む。『剣聖ファビアンの心の友アルバン、ここに永久に眠る』とある。あいつ、やっぱりアルバンの墓を掘り起こしたのか。
すでに昇天しているアルバンに向かっては、「ごめんな」と心の中で謝った。
次に、右の墓に刻まれた字を読む。『剣聖ファビアンの忠臣セルジュ・コレー、ここに永遠に眠る』。その文字の下に小さな字が彫られていて、聖都マイズ戦にて剣聖の盾となり殉死する、とあった。
途端、懸命に忘れようとしていた神殿や噴水前での出来事が、一気に目の前に蘇る。あの時感じた焦燥感も消失感も、やっぱり現実のものだったと、俺に突きつけてきた。
――そして。
『国を出て逃げ切って下さい』、『どうかお幸せに』と言われたことも、思い出す。
「そうだよ……俺、まだ約束を果たしてないじゃないか……」
「ビイ?」
「約束?」
双子が俺に問いかけてきたけど、俺の頭は激しい衝撃を受けていて、反応してやることができなかった。
そうだ、そうだよ。何だって俺はロイクの望む通りに大人しくしてたんだよ。あいつが言ってたじゃないか。弱い奴は先に死んでしまうって。
あれは、俺がロイクの野郎より弱いのが原因じゃないか。俺があいつより強ければ、大切な人を守ってやれた筈だ。
クリストフが俺の首に抱きつく。クロイスが俺の頭を撫でた。
「ビイ、泣いてるの?」
「ビイ、悲しいの?」
「お前ら……」
二人まとめてぎゅうっと抱き締める。
俺は何を怖がってるんだよ。逃げるのを諦めてんじゃねえ。俺がロイクよりもっともっと強くなれば、こいつらだって守ってやれる。きっと。
こんなちっこいクロイスだって俺を守ってくれようとしてるのに、なに情けないこと言ってたんだよ、俺は。俺は四英傑のひとりで、剣聖なのに。
セルジュはいつも俺のことを一番に考えてくれてた。なのに俺ときたら、セルジュが死んだことを認めたくなくてグジグジして死ぬところだった。
セルジュとの約束を果たす前だったのに。
ぐし、と手の甲で涙を拭った。
「……いや、大丈夫だよ。ただ懐かしかっただけだ」
「なつかしいってなあに?」
「はは、お前らにはまだ難しいか」
双子の温もりを味わいながら、己に誓う。
セルジュとの思い出は、ずっと俺の中に残っている。だから力を蓄えて、もう負けないって自信がついたその時には、俺はセルジュと約束した故郷へ向かおう。
セルジュの思い出が、きっと「お供します」と言ってくれるから。
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