未来の娘を名乗る子が冷酷公爵をお父様と呼びました
「お母様!」
いきなり迷子の少女に抱きつかれた伯爵令嬢フェリシア。けれど、彼女には婚約者すらいない。さらに少女は、冷酷と噂の公爵の上着をつかんだ。
「お父様もいた!」
――この人と私が、未来で夫婦になるなんて。
冗談だと思いたいのに、少女はフェリシアしか知らない子守歌も、公爵の古傷も知っていた。魔法の首飾りで八年後から来たという娘を、夕暮れまで二人で預かることに。
三つ編みに悪戦苦闘し、肩車をせがまれて戸惑う公爵。その不器用な優しさに触れるうち、フェリシアの気持ちも変わり始める。
「よかった。若い時も、お父様はお母様を笑わせるのが上手なのね」
一日だけの家族から始まる、やさしい恋の物語。
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