一目惚れ

この子じゃなきゃダメ。
そういう子に出会った。
その子は僕を知らない。当たり前だ。
一目惚れなのだから。
僕の気持ち。鍵をかけてもその子を追いかける。
菓子折りとリンゴ携えてあの子に会いに行く、。
本にも載っているような、嘘くさい話だが、毒リンゴを使ってみた。
あの子に気あることを知らせるために。
それにしても不気味ななリンゴだ。
みんなは笑うだろう。滑稽なことにあの子は毒リンゴを食べてくれた。
不審そうな顔しながら、シャリシャリむシャリ。
その子はその場で動かなくなった。
思いもしない事態に僕は困惑しながら今まで書き綴っていた大量の手紙が入った箱を置いて逃げ出した。
僕は不審者になった?殺人犯?僕はギョロギョロと辺りを見回した。
あー、ぼくはもう終わっんだ。
そう思うとあの子に執着していた思いが薄らいできた。
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