短編『描けない大人と読めない少年』”異世界マンガ創世譚”
港湾国リーベラに、地球から来た男ダイキチが開いたマンガ喫茶『コミックガーデン』。この世界で初めてマンガに触れた人々の中から、「自分も描きたい」と願う者たちが現れはじめた。
元港湾作業員のバルドもその一人。頭の中には物語があふれているのに、絵がまるで描けない。
そんな彼の前に現れたのは、字が読めず、マンガを読んだこともない下層の少年リオ。けれど、彼が地面に描く線は、信じられないほど生き生きしていた。
話しか作れない大人と、絵しか描けない少年。
二人で作ったマンガは、やがて異世界初の「戦隊物」になり、文字の読めない人たちのための「紙芝居」へと広がっていく。
足りないままの二人が、いつの間にか、ひとつの文化を生んでいた。
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そんな彼の前に現れたのは、字が読めず、マンガを読んだこともない下層の少年リオ。けれど、彼が地面に描く線は、信じられないほど生き生きしていた。
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