八百万町妖奇譚【完結】

teo

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灯籠祭

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 八百万町の重い扉を開けるのは、玄田の血筋だけである。御三家の中でも最も有力と言われる玄田家は、実は能力権力共に頭一つほど抜けているのだ。
 盆正月のその時に堅牢な町の扉を開くのは、町にいる玄田家のなかで最も若手の宗鷹の役目であった。

 定められたその日の朝は、すでに日差しで地面から湯気が立つほど蒸し暑く、しかしそこに集まる八百万町の人々の顔は嬉々としている。
 宗鷹はその人々の中心で、重い扉に片手を付けた。
 夏の祭りの始まりの儀式、一時の束縛からの解放。八百万町の人々にとっては、玄田家が扉を開けるというのはその象徴である。
 ギリギリという重苦しい音を立てて扉が開くと、群衆からは歓声と共に拍手までもが湧き起こるのだ。
 旺仁郎は人だかりの後ろの後ろ、かなり離れた位置にいた。残念ながら小柄な旺仁郎から、宗鷹の姿は見えない。隣にいた大成が、肩車でもしてやろうかと言った言葉が、冗談なのか本気なのかわからなかったが、旺仁郎は首を横に振ったのだった。
 蓮は町を発つ最後の最後まで「絶対、宗鷹食べないでね」と何度も何度も言ってきた。当たり前だが、よほど自分の幼馴染を食べられたくないのだなと思った旺仁郎は、少々しつこいとも思いつつ「わかりました」と頷いた。

 宗鷹に「どうせならお前も夏休みのつもりでゆっくりしろ」と言われた旺仁郎は、一人館で宗鷹の帰りを待っていた。
 蓮と大成は実家に帰り、宗鷹は扉を開けた後、何やら町の偉そうな大人たちに連れられて、どこかに行ってしまったのだ。
 祭り初日でもある今日の日に、どこかで宴会でも開いているのだろう。大人たちのその会に、玄田の次男が顔を出して挨拶しているといったところか。
 なにもしなくていいと言われたが、何もしないのはなかなか退屈だった。
 午前中に洗ったシーツは夏の日差しでとっくにカラカラに乾いており、それを畳んでしまって、軽く家の埃を取り、畑に水をやり、リビングのソファでメンチと戯れ、うたた寝をして目を覚ました。
 さて次はどうしようかと悩み始めたところであった。夏の日暮は遅いはずだが、すでに外はうっすらと暗くなり始めている。

「すまん、遅くなった」

と言いながら、宗鷹がリビングに顔を出した。
 何故か旺仁郎は母の帰りを待っていた小さな子供のような気分であった。それくらい退屈だったということかもしれない。

「すぐに出るか?」

その問いに、旺仁郎はメモを綴った。

『食事は平気ですか?お腹は?』

 腹が減ったと言われれば、簡単に何か作れるだけの材料は用意してあったが、宗鷹はその問いに首を振った。

「いや、今まで散々宴会に付き合わされて、腹はいっぱいなんだ。おまえは、何か食べたいのか?出先で何処かに寄るか?」

 今度は旺仁郎が首を振る。「宗鷹食べちゃダメだよ」という蓮の言葉が頭の中でリフレインするが、別に今は腹が減っていないので大丈夫だ。

「ああ、そうだ。ちょっと待て」

 そう言い残して宗鷹は一度自室にもどり、再びリビングに戻った時、その手に芳しきアレを持っていた。
 それを見た瞬間、無意識に旺仁郎の肩がぴくりと動き、その目が釘付けとなる。

「欲しがるかと思って、とっておいた。蓮にバレると怒りそうだから、隠せよ」

 旺仁郎はうんと頷き、差し出されたそれを両手で受け取る。それは宗鷹の羽である。
「宗鷹食べちゃダメだよ」と言われたが、羽を食べてはいけないとは言われていない。大丈夫だ。
 しかし、また蓮に見つかれば取り上げられかねない。とりあえず旺仁郎はそれを懐にしまい込んだ。
 
  八百万町の灯籠流しは3日の間催される。

一日流せば死者を弔い
二日流せば来世も報われ
三日流せば死人に会える

 たしかそんな言い伝えであった。

 湿気をはらんだ夏の風、火点し頃の八百万町。館の前の林を分けた道を下ると、川へと向かう人の姿がいくつかあった。外に会うべき人がいるものと、町の中で過ごすものの数は半々といったところなのだろうか。
 この町の灯籠流しは厳かに行われるというより、祭の行事として扱われているようだ。
 川への道を進むに連れて、店先に売り子を立てた商店が目立ち、向こうのほうから醤油やソースの焦げる香りがしている。小さな子供が、わたあめの袋や、どこから齧ればいいのかわからないほど大きな林檎飴を手にしている。
 通りの人出は旺仁郎が心配していたほどではなかったが、川原近くに着くと流石に多くの人が水辺に集まっていた。
 宗鷹が長身でなければ、旺仁郎は早々に彼を見失っていただろう。しかし、残念ながら平均値より身長の低い旺仁郎を宗鷹は何度か見失った。
 きょろきょろと宗鷹が自分を探すたびに、旺仁郎は『ここにいます』と彼の裾をぐいと引いた。三度それが続いてから、もう面倒だからそこを握っていろと言われてしまう。旺仁郎は子供のようで恥ずかしいと思ったが、人混みで誰もこちらを見てはいないだろう。
 朱色の端の入り口に、灯籠売りが即席の店を出していた。朱色、青色、橙色、紫色、何色かの灯籠がいくつも並べられている。どうやらこのような出店は、川沿いのあちこちに点在していて、皆そこで好きな色の灯籠を買っているようだ。

「おや、玄田の坊ちゃん」 

 宗鷹が近寄ると灯籠売りの年配の男が顔を上げた。鼻が赤いが日焼けなのか酔っているのかは定かではない。纏った甚平の袖を肩のあたりまで捲って、団扇で少ない髪を煽っている。

「こんばんは、二つ頂けますか?」

 宗鷹は愛想よく笑み、指を二本立てて示した。
男は玄田の次男の来店を喜んでいる様子だ。ニンマリと歯を見せて笑っている。

「おうよ、色はどうするね?」

 尋ねられて、宗鷹は裾を握って少し後ろに立っていた旺仁郎を振り返る。どれにするかと聞いているようだ。
 旺仁郎が朱色のそれに目を向けると

「では、朱色と青を一つづつ」

と宗鷹は店主に告げた。

「おお、そうそう、坊ちゃん。これ、うちの娘。おい、ほらこっちに来てみろ」

 先ほどから店の脇でチラチラとこちらの様子を気にしていた少女に、店主が手招きして呼び寄せる。歳の頃は宗鷹と同じくらいだろうか。少女は頬を赤らめながら、細かい歩幅で歩み寄った。

「こんばんは、宗鷹さん」
「こんばんは」

 聞いたことないような優しげな宗鷹の声音であった。
 旺仁郎は少女の視線が一瞬、袖を掴んだ自分に向けられた気がして手を離した。そして小さく頷くように頭を下げて、宗鷹の背後にさりげなく身を隠した。
 
「ご実家にはお帰りにならなかったんですね」
「ああ、ちょっとこちらで用があってね」

 少女の瞳は美しい鳥でも眺めるように輝き、頬は相変わらずあからんでいた。口元には、控えめだが抑えきれない笑みが浮かんでいる。

「あ、あの。良かったら、後でお店にも来てください。今日混みますけど、来て頂けるなら席空けておきます」

 彼女が向けた視線の先に、以前旺仁郎も訪れた茶屋があった。あの店の娘のようだ。

「すまない。今日は遠慮しておくよ。また今度寄らせてくれ」

 そう言って、宗鷹は灯籠を受け取ると、朱色の方を旺仁郎に手渡し、会釈をしてその場を離れた。

 橋の脇には幅が細く急な角度の石階段があった。すれ違うことができないほどの幅のため、多くのものが川辺へ降りるのにその階段は使わずに坂道を不自由そうに降っている。
 しかし灯籠を持った宗鷹がその階段に近づくと誰もがさりげない仕草で道を開けた。通り過ぎる精悍な若い鷹を誰もが拝むかのように振り返っている。
 川辺には木の板の上に、いくつか火の灯った大きな蝋燭が立ち、その脇にはつまめるほどの小さな蝋燭が箱に入って寝かされていた。この大きな蝋燭から、小さな蝋燭に火をとって、それを灯籠に灯せということであろう。
 ほとんど風がない夏の夜。蝋燭の火はただ人の気配で小さくゆらゆらとだけ揺れている。
 宗鷹は小さな蝋燭に火を灯し、水辺に寄った。後に続いた旺仁郎を振り返ると、朱色の灯籠にそっと火を灯す。

「足下気をつけろよ」

 宗鷹の忠告に頷き、旺仁郎の靴のつま先は少し水面を踏んだ。かがみ込んで小指の先で水の温度を確かめながら、そっと手を伸ばし小さな流れに灯籠を浮かべる。ゆっくりと漕ぎ出すように、朱色の灯籠が離れていく。そして宗鷹の青い灯籠がその後に続いて行った。
 少し進んだその先で上から流れる朱色、青色、橙色、紫色、の灯籠と混ざり合い。しばらく見守るうちに、旺仁郎はその形を見失っていったのだった。

「明日も来るつもりか?」

 そのタイミングを測ったかのように、隣で屈んだ宗鷹が旺仁郎に尋ねた。
 旺仁郎は頷き、ポケットからメモを取り出す。

『行き方もやり方もわかったので、明日は一人で大丈夫です』

 宗鷹はそれに目を落とす。

「まあ、そう言うな。盆は鐘楼も鳴らないし、俺もなかなか暇なんだ。付き合わせてくれ」

 そういうと、宗鷹は帰るか、と立ち上がった。

『鳴らないんですか?』

 旺仁郎は宗鷹後に続きながら、そのメモをついと彼の前に差し出した。

「ああ、知らないのか?」

 宗鷹は旺仁郎の質問に、やや驚いた様子だった。
 灯籠を流すこの三日間だけ、八百万町に妖が現れることはない。火の灯った鐘楼を流すと、妖たちはひと時の間身も心も本来の姿に立ち戻り、短い時間血肉を求めず穏やかに過ごす。
 それは単なる言い伝えのようなものらしいが、お盆の間鐘楼の鐘が鳴ったことがないのは本当だ。と宗鷹は帰りの道すがら、旺仁郎に話して聞かせた。

「蓮や大成がいれば何か土産でも買っていったんだがな」

 道の脇に立ち並ぶ出店を見ながら、宗鷹がポツリと言った。少し寂しいとでも言いたげである。
 旺仁郎は誰かを満たしてあげたいと思った時に、食べ物をあげる以外の方法を知らない。腹がいっぱいと言っていた宗鷹に、どうしたものかと顎に手を当て思案した。
 その後、歩きながら手元のメモに、丸を描いてその脇に半円を描く。本来であれば赤く塗りつぶしたいが、種と模様だけでそれを表現する。
 宗鷹は旺仁郎が人にぶつかりはしないかと、彼を振り返ったが、旺仁郎はそんな宗鷹にその手元のメモを差し出した。

「ん、なんだ、スイカ?」

 旺仁郎はうむと頷く。

『冷蔵庫で冷えてます』

 その文字を見て、宗鷹の目が細まり口角が上がった。

「そうか、いいな。ちょうど喉も乾いたし」

 林を分けた坂を登り、館の姿が目に入る。しかし、その手前、見慣れぬ姿が門扉を見上げているようだ。
 夏祭りのこの夜に、和装を纏ったその男の霞色の布地が浮かんでいる。男の肌は白く、細い首が伸びている。
 振り返るまで幽霊かとも思ったが、振り返ってからもその儚げな表情をみて、やっぱり幽霊かもと旺仁郎は思ったのだ。

「お帰り、宗鷹」

 姿の割に、はっきりした声で男がその名を呼んだ。

「千隼、どうして?」

 隣の宗鷹を見上げると、その表情は驚いたように微かに目を見開き眉を上げていた。千隼と呼んだその男の訪問を歓迎している様子はない。
 その名を旺仁郎は聞いた記憶があった。確か大成が、千隼は宗鷹の兄の名だと教えてくれた。
 少し薄気味悪い、心の読めない笑顔を貼り付けた千隼の表情。その目がチラリと旺仁郎の姿を見る。
 兄と言ったが、宗鷹との共通点がなかなか見つけられない。それに、千隼は宗鷹よりも小柄で華奢で、兄と言われても少々違和を感じるほどだ。

「突然どうしたんだ?わざわざ、八百万町ここに来るなんて」

 宗鷹は、旺仁郎と千隼の間に立つように、半歩位置を変え、尋ねた。

「宗鷹が、お盆は帰らないなんて言うから。俺の方から来てみたよ」
「共も連れずに?」

 宗鷹の足元が小さく砂を踏み締めた。
 旺仁郎は宗鷹の袖をその陰から小さく引いた。宗鷹がはっと我に帰ったように、旺仁郎を振り返り見下ろす。

『上がって頂いては?』

 旺仁郎はスイカの下にそう書いた。

「あ、あぁ」

 宗鷹はそれを見て、何か躊躇いながら千隼に視線を戻していく。

「上がるか?」

 その問いに、千隼は首を振った。

「宿をとってある」

 そう答えて、少し覗き込むような角度で千隼はもう一度旺仁郎に目をやった。

「せっかく来たんだから、ちょっと付き合えよ、宗鷹」

 何か絶対的な自信が言葉の節々から感じ取れる。宗鷹が断らないと確信しているのだろう。しかし、宗鷹が答えるまでに少しの間がある。まるで千隼の目を盗むように、こちらに視線を向けた宗鷹に、旺仁郎は文字を綴った。

『お気になさらず』



「あれは何者?」

--あれ? ああ、旺仁郎か。
 
 千隼の宿に向かう道すがら、宗鷹は足元に視線を落としたまま、視界の隅に映る千隼の細く白い手首を眺めた。

「前に言った飯炊き係だよ」

 簡潔に、興味なさげにそう答える。

「宗鷹が帰らないから、彼も気を遣って帰省できなかったんじゃないか?」

 そうではあるまいと宗鷹は思っていた。しかし、その説明を千隼にしてやる気にはなれない。

「そうかもな。……来年はちゃんと帰るよ」

 早く千隼の意識を、旺仁郎から逸らしたかった。
 この男は、宗鷹自身だけでなくその周りのもの何もかも掌握しようとするのである。
 先ほど旺仁郎と歩いたその道を、宗鷹は千隼と連れ立ってまた辿るように歩いていた。やはりまだ川原近くには人が多く。しかし、灯籠売りから離れた位置にずれれば、人はまばらでゆるりと川面を見下ろせる。
 顔を上げると視界の隅に鐘楼がある。そしてその奥の丘の上に、あの神の御前たる館が見える。
 立ち止まって先ほどまで川面を流れる灯籠を数えるように眺めていた千隼が不意に顔をあげ、その館を遠くに見上げている。宗鷹はその半歩後ろで、千隼の細い首を視界の隅に置き、同じく館を見上げた。

「この町の茶番はいつまで続くんだろうね、宗鷹」

 名を呼ばれた尋ねられたが、宗鷹は小さく息を吸って何も答えない。

「こんな檻の中にお前が身を投じる必要なんてないよ。ただでさえ、お前の生は人より短い。みっともなくその羽をバタつかせるより、意地を張らずに俺のところに戻っておいで」

 千隼の言葉に宗鷹は首を振った。しかし、千隼が宗鷹を振り返ったのはその後である。
 八百万町の神はからっぽだ。あの館には何もない。
だだ空っぽの神を守ると託けで、異能者たちがこの檻に集められている。その血肉を喰らう妖どもの囮である。わざわざ死に急ぐ必要はないが、逃げ出してまで生きる必要もない。
 この町はそう言う町である。
 この町にいるだれもが、本当はそれを知っている。知っていて、空っぽの神を崇め、ここが生場所死場所だと、努めて明るく笑い振る舞い、息をして暮らしている。
 暗く話せば地獄のようでもあるかもしれない。しかし、これが日常のこの町の人々にとっては、大した話ではないのである。外であろうと中であろうと、飯は美味いし娘は可愛い。生きる時は生きるし、死ぬ時は死ぬ。そういうことだ。

「玄田の人間が、この町を投げ出すわけにもいかないだろ。蓮や大成だけを、置いていくわけにもいかない」

 宗鷹の答えを、千隼は鼻で笑った。面白味のないやつだ。千隼はよく宗鷹にそう言った。

「まあ、今はそれで許してやるよ。その代わり、あまり俺を無下にはするなよ」
「無下になんて…」

 していない、と続けようと思ったが、宗鷹はそこで言葉を切ってしまった。
 無下にどころか、宗鷹にとって千隼は思考の中心、物事を判断するときに常にこの男の顔が浮かぶのだ。
 宗鷹が千隼を力でねじ伏せようと思えば簡単である。しかし、宗鷹にそれはできなかった。幼少の頃から絶対的な存在であったこの兄が、俺のものだと言えば全てがその手中に収まり、要らぬと言えばあっけなく取り除かれ、辛いと言えば砂糖すらも辛い。
 癇癪持ちの彼を宥め、怯える使用人たちの間に立つ。宗鷹は誰からも腫れ物のように扱われる兄を、どこか不憫に思っていた。逃れたいと距離をとっても、離れるなと手を掴まれれば、振り解くことができない。宗鷹にとって、千隼はそういう存在である。

「ところで宗鷹」

 千隼の声に、宗鷹は顔を上げた。灯籠流れる川面を背景に、儚く微笑む青白い表情は、不憫でそしてどこか不気味だ。

「おまえさ、俺に取られたくないもの後ろに隠す癖、変わらないよな」

 顳顬を汗が伝い、宗鷹は今が夏の夜だと思い出した。
 先ほど灯籠を手にした時は、柔らかく心地の良かった空気が、今は動きを止め息ができないほど湿気をはらんで重苦しい。

「そんなこと、ないだろ」

と、絞り出すのがやっとであった。









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