あの子のマスク
XXXX年。世界的に大流行した感染症の影響で、人々がマスク生活をよぎなくされた時代があった。
そして感染症がおさまり、もと通りの生活に戻った世界で、あるひとつの風習だけが取り残された。
それが、思春期の青少年たちのマスクだった。
ハダカを見られることと、素顔を見られることが同義となった奇妙な世界で──俺は、あの子の、マスクの下が気になってしかたがない。
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