妹に旦那を奪われて追放されましたが、真の幸せを掴みましたので
ずっと親に甘やかされ、何でも欲しがる妹のメルティナ。彼女はついに、姉であるソフィエラの愛する夫バルタザールまでをも奪い去ってしまう。奪われる痛みに耐えかね、思わず妹の頬を叩いたソフィエラは、「恐ろしい悪妻」として王国中から批判と酷い差別を受け、離縁の末に国を追い出されてしまう。
しかし、誰も知らなかった。王国に実りを与え、安寧をもたらしていたのは、蔑まれ続けたソフィエラの『祈りの力』だったということを。
追放されたソフィエラが辿り着いたのは、滅亡の危機に瀕した氷の帝国。そこで冷徹と恐れられる皇太子ヴァルデマールたちに温かく迎え入れられた彼女は、真の聖女として開花し、穏やかで満たされた日々を手に入れていく。
一方、聖女を失った王国は急速に荒廃し、窮地に陥っていた。自業自得の結末に頭を抱える元夫たちから身勝手な復縁の乞い届くが、ソフィエラが戻る理由はどこにもなかった。
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