【完結】好色王子の悪巧みは魔女とともに

 第二王子コーエンは物心がついた頃から、なんとなく『望まれるもの』と『望まれないもの』が見えた。

 兄姉弟だけのこどもの世界はいつしか広がっていき、コーエンは好色王子と呼ばれ、魔女と名付けられた公爵令嬢ヘクセと婚約を結ぶ。

「そりゃまたヒデェ名をつけられたもんだ」
「あら。第二王子殿下は魔女がお嫌いでして?」

 目のいいコーエンと鼻の利くヘクセ。
 慕う人はそれぞれ別にいた。

 ヘクセは連れ立つ侍従を、「最愛の者ですわ」と婚約者コーエンに紹介する。

 公爵家唯一の嫡出子であるヘクセは、継母と異母姉、使用人達から虐げられていた。
 実父は無関心。
 亡き実母の生家はクーデターを企てた咎により、すでにない。

 ある日父公爵が手を染める奴隷売買で、継母が一人の奴隷を情夫として屋敷に残した。
 それがヘクセとその侍従、ニヒトとの出会いだった。



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