二度目の親密接触
夏至の休日出勤。地下駐車場から病院に向かう私の頭に浮かんだのは、台湾のネット小説『初めての親密接触』のヒロイン、軽舞飛揚だった。
SLE(全身性エリテマトーデス)を患い、遠い故郷から来た女の子。看病するのは、同じく異郷で暮らす彼氏。小説なら彼女は死ぬ運命にある。でも、目の前にあるのは現実の病室だ。
日本で8年を過ごし、今は中国で医師として働く私が見つめる、一人の患者とその恋人の物語。小説のような出会いではないが、小説以上のケアを——この連載は、あの日の「美しい遺憾」を乗り越えるまでの記録である。
今度は、いい結末で終わらせたい。
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