番外編 歌えるようになったオメガと院長 <最初の波紋が落ちる時>

本編のその後。
歌えるようになったオメガと院長は、ようやく手に入れた静かな日々を過ごしていた。

朝、同じテーブルで食べる温かい食事。
仕事の合間に交わす、たわいもない会話。
夜、寄り添うように眠る安心感。

ふたりにとっては、それが何よりの“奇跡”だった。

この番外編は、そんなふたりの穏やかな日常を描く物語。
大きな事件は起きない。
ただ、ふたりが少しずつ積み重ねてきた幸せが、丁寧に綴られていく。

けれど――
その穏やかな日々のどこかで、
まだ誰も気づいていない“最初の波紋”が、静かに落ち始めていた。

それは、ふたりの未来をそっと揺らす、小さな予兆。
この物語の最後に、その波紋の正体が明らかになり、
次の物語が静かに動き出す。

※ 現代の小説「菜の花総合病院」とは交流がありますが、
 物語の時系列は連動していません。

すべて妄想の世界です。ふんわりとお楽しみください。
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