母親であることと、一人の女性であること。
その間で揺れた早苗が、最後に手放すものとは――。
愛していなかった妻と、最後まで妻を愛した夫。 これは、遅すぎた後悔の物語。
たま子さんの旦那が不倫した。彼女はそれを夫の友人から聞かされた。
彼が選んだのは姉だった
*表紙写真はガーリードロップ様からお借りしています
ただの雑談から始まった、旦那から私への本当の気持ち。
利用するための存在なら、私はこのままでいられるはずがなかった。
四十四歳の涼子は、総務課で新しく入社してきた二十六歳の新人・皆川芽衣の教育係になった。
仕事を教えるうち、涼子は芽衣に奇妙な既視感を覚えるようになる。
「君を愛する事はない」初夜の寝室でそう言った(書類上の)だんな様。えぇ、えぇ。分かっておりますわ。わたくしもあなた様のようなお方は願い下げです。
かつて激しく愛し合い、傷つけ合って別れた元恋人と、冬の駅のホームで10年ぶりに偶然再会する。お互いもう別の家庭を持ち、それぞれに幸せそうに見える。次の電車が来るまでの、わずか5分間。コートの肩に雪を乗せたまま、二人は他愛のない世間話をする。けれど別れ際、ドアが閉まる直前に、10年前にはどうしても言えなかった「本当の言葉」が、ひとつだけ零れ落ちる。
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