荒廃したこの世界で ~『私』と、『性別』と『自分』を考える物語~

『私は、こんな『進化』の毛皮を被った、荒廃した世界で、今日も生きていく』

2087年の世界を生きる、大栄美乃(21)は、元々『性別』がない。
抑々、少なくとも2087年現在では、全ての国民は『性別』を禁止され、『性別』を名乗ることも意識することもできない。
その中で、恋愛、個性、自分というもの、人間関係、優しさ、人の在り方など、あらゆる視点で日常を見ていくと、本当に何が人間を狂わせるのか、何が人間を生きやすくするのかを知る。
元々、『世界平和』のために、差別をなくすために『性別』を無くす必要はあったのだろうか。
大栄美乃は、今日も荒廃した世界を見つめている。
24h.ポイント 0pt
0
小説 183,821 位 / 183,821件 現代文学 7,807 位 / 7,807件

処理中です...