謝罪のあと

王太子の婚約破棄騒動は、男爵令嬢の魅了魔法の発覚で終わりを告げた。

王族は揃いも揃って魅了魔法に操られていた。

公にできる話ではない。
下手をすれば、国が乗っ取られていたかもしれない。

男爵令嬢が執着したのが、王族の地位でも、金でもなく王太子個人だったからまだよかった。
愚かな王太子の姿を目の当たりにしていた自国の貴族には、口外せぬように箝口令を敷いた。
他国には、魅了にかかった事実は知られていない。

大きな被害はなかった。
いや、大きな被害を受けた令嬢はいた。

王太子の元婚約者だった、公爵令嬢だ。


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