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自己改造中に婚約者が来てしまった
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自己改造を始めてから一週間。ほとんど休みなくただ運動し続けた結果、ほんの少しだけ痩せてきました。うんうん。リバウンドしないように気をつけないといけないけれど、これは嬉しいです。さらに、自己改造の副産物として魔法石も大量に作ることができました。魔法石は、魔力の込められた石。かなりの高値で売り買いされます。ということで。
「ルナさん」
「どうしました?お嬢様」
「この山のような魔法石なのですが、半分差し上げます」
「…え!?」
ルナさんは目を丸くする。まあ意地悪なお嬢様が何故みたいな感じでしょう。そう思われても仕方ない状況なので、今は何も言いません。
「その代わり、もう半分を信用出来る商人に売って、全部私の懐に入れてください。お願いできますか?」
「は、はい。それはもちろん。…本当にいいんですか?」
「ええ、まあ」
私の世話は殆ど全部ルナさんがしてくれているのが現状だ。感謝の気持ちを込めて、この魔法石をプレゼントしたい。
「では、私はすぐに売ってきますね!」
「はい、いってらっしゃい」
私はルナさんを見送ると自己改造に戻る。一生懸命に運動し、運動エネルギーを魔力に変え、石に魔力を貯めまくる。傍から見たら豚がブヒブヒ言って遊んでいるようにしか見えないんだろうなぁ。ともかく、私は頑張った。頑張って頑張って運動をして…だから気付かなかった。
ー…お客様がいつのまにか来ていたことに。
私が一通り運動してやっと一息吐くと、ぱちぱちぱちぱち、と拍手の音が鳴り響く。驚いてそちらに目をやると、そこには知らない男の子。もしかして、もしかしなくても婚約者の…。
「フェリクス・グラシアン・エテルネル第一王子殿下!?」
「やあ!久しぶりだねぇ、ミレイユ。君が最近以前にも増して引きこもっていると聞いて、心配で駆けつけたんだよ!でもまさか、自己改造していたとは!しかも副産物として魔法石まで作っているとは、いやー、本当に驚いた!さすがは僕の婚約者!ただでは起きないらしい!素晴らしいね!ミレイユ、君自身もそう思うだろう?」
フェリクス・グラシアン・エテルネル第一王子殿下。このエテルネル皇国の第一王子で…私の婚約者、ということになる。ミレイユ様曰く冷血野郎。マノンの件に気付いていてミレイユ様の味方をしなかった方。それにしたってこの毒吐き様はすごいなぁ…。ミレイユ様と何かあったのかなとも思うけれど、それならミレイユ様が何か言うだろうから、多分素がコレなんだろう。これからこの人と話をしなきゃいけないのか。怖い。
「ルナさん」
「どうしました?お嬢様」
「この山のような魔法石なのですが、半分差し上げます」
「…え!?」
ルナさんは目を丸くする。まあ意地悪なお嬢様が何故みたいな感じでしょう。そう思われても仕方ない状況なので、今は何も言いません。
「その代わり、もう半分を信用出来る商人に売って、全部私の懐に入れてください。お願いできますか?」
「は、はい。それはもちろん。…本当にいいんですか?」
「ええ、まあ」
私の世話は殆ど全部ルナさんがしてくれているのが現状だ。感謝の気持ちを込めて、この魔法石をプレゼントしたい。
「では、私はすぐに売ってきますね!」
「はい、いってらっしゃい」
私はルナさんを見送ると自己改造に戻る。一生懸命に運動し、運動エネルギーを魔力に変え、石に魔力を貯めまくる。傍から見たら豚がブヒブヒ言って遊んでいるようにしか見えないんだろうなぁ。ともかく、私は頑張った。頑張って頑張って運動をして…だから気付かなかった。
ー…お客様がいつのまにか来ていたことに。
私が一通り運動してやっと一息吐くと、ぱちぱちぱちぱち、と拍手の音が鳴り響く。驚いてそちらに目をやると、そこには知らない男の子。もしかして、もしかしなくても婚約者の…。
「フェリクス・グラシアン・エテルネル第一王子殿下!?」
「やあ!久しぶりだねぇ、ミレイユ。君が最近以前にも増して引きこもっていると聞いて、心配で駆けつけたんだよ!でもまさか、自己改造していたとは!しかも副産物として魔法石まで作っているとは、いやー、本当に驚いた!さすがは僕の婚約者!ただでは起きないらしい!素晴らしいね!ミレイユ、君自身もそう思うだろう?」
フェリクス・グラシアン・エテルネル第一王子殿下。このエテルネル皇国の第一王子で…私の婚約者、ということになる。ミレイユ様曰く冷血野郎。マノンの件に気付いていてミレイユ様の味方をしなかった方。それにしたってこの毒吐き様はすごいなぁ…。ミレイユ様と何かあったのかなとも思うけれど、それならミレイユ様が何か言うだろうから、多分素がコレなんだろう。これからこの人と話をしなきゃいけないのか。怖い。
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